とうもろこし週間展望=期先の取組高が増えず参加しにくい環境が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [10月7日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    9月30日〜10月4日
            始 値  高 値     安 値         終 値   前週末比
<東 京> 先限  34,650   34,650(30)   34,630 (30)   34,630    -70
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<シカゴ>3日終値 前週末比 |<週間統計データ>  (9月19日まで)
   24/12  428.25  +10.25  |週間輸出検証高:110万2,826トン
   25/ 3  446.00  +11.00  |週間輸出成約高:168万4,100トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 146.04円  前週末比 0.14円の円高
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 【前週のレビュー】とうもろこしは、月替わりで11月限の手じまい売買が進むかに
注目。11月限は3万4000円割れとなると、3万3500〜3万3800円のレン
ジに急落リスク有りとみる。シカゴ期近12月限が395〜415セントのレンジから
405〜420セントに切り上がった状態が続くとの判断は時期尚早とした。
【とうもろこしは期先の限月移行、見られず】
 とうもろこしは先限は動意を欠いているが、他限月は期近11、1月限、期中5月
限、期先7月限が3万5000円台に上昇となるなど、全体的に上昇基調。
 本来、新規売買が増えるべき、先限の取組高は3日時点で7枚のみ。25年9月限は
発会して1カ月半以上が経過しているが、1ケタの取組高にとどまり、ほぼ一般投資家
は参加していない状態。
 今月15日に最も取組高の多い期近11月限が納会となるが、月替わり以降も期先へ
の限月移行はない。16日に25年11月限が新甫発会後も既存限月の小口の玉整理の
みの商い継続とみられ、新規売買は参加しにくい環境が続くとみる。
【シカゴコーンは420セント割れなら25日移動平均線まで下落リスク】
 シカゴコーンは堅調に推移し、指標の期近12月限は2日に434.25セントまで
上昇し、6月28日以来の高値をつけた。3日は反落となり、430セント割れで引け
たが、上昇基調にある短期線の5日間移動平均線(426.50セント)を上回ってお
り、基調は強気。米国産コーンの収穫が本格化する時期だが、既にハーベストロー(収
穫期の最安値)をつけた印象だ。
 12月限は9月30日に420セント超え後に一段高となった。売り越し状態にある
大口投機家から損切りを含む買い戻しがかなりあったもよう。テクニカル要因に加え、
小麦がロシア産地の乾燥警戒から上伸し、6月半ば以来、約3カ月半ぶりの高値をつけ
たことが強材料視された。ただ450セントに向けて一段高は考えにくい。むしろ
420セント割れとなると、25日移動平均線が通る412セント近辺まで下落リスク
が生まれる。
 11日に米農務省から月例需給報告の発表があり、7〜9日に事前予想が大手通信社
から発表されそうだ。新穀の24/25年度の米国産コーンの生産、収穫、単収(イー
ルド)、期末在庫に注目。順調な生育、収穫を受け、収穫、イールドの上方修正の可能
性ありとみる。

<当面の予定(イベント・経済統計)>
 7日 ●オーストラリア(勤労感謝の日)、中国(国慶節)
    独製造業受注 2024年8月(経済技術省)
    ユーロ圏小売売上高 2024年8月(EUROSTAT)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
      作柄報告(USDA)
    土壌水分報告(USDA)
 8日 全世帯家計調査・消費支出 2024年8月(総務省)
    国際収支(経常収支) 2024年8月(財務省)
    独鉱工業生産指数 2024年8月(経済技術省)
    米貿易収支 2024年8月(商務省)
 9日 政策金利公表(NZ準備銀行)
    独貿易収支 2024年8月(連邦統計庁)
    米卸売在庫 2024年8月確報値(商務省)
    米FOMC議事録公表 9月17-18日(FRB)
10日 企業物価指数 2024年9月(日本銀行)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米消費者物価指数 2024年9月(労働省)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
11日 ●香港(重陽節)
    独消費者物価指数 2024年9月確報(連邦統計庁)
    英貿易収支 2024年8月(国立統計局)
    英鉱工業生産指数 2024年8月(国立統計局)
    米生産者物価指数 2024年9月(労働省)
    米消費者信頼感指数 2024年10月速報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)

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    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。

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