海外市況サマリー(7日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/12 2,666.0    -1.8  シカゴ大豆  2024/11 1,034.00   -3.75
NY銀     2024/12 3,200.4   -39.0  シカゴコーン 2024/12   426.00   +1.25
NYプラ    2025/ 1   987.1   -14.6  NY原油   2024/11    77.14   +2.76
NYパラ    2024/12 1,026.30 +27.80  ドル・円               148.11   -0.60
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は148.10円水準で推移
 NY為替市場はドル買いが一服する中、ドル円は伸び悩み、NY時間に入り147円
台に値を落とす場面も見られた。ただ、底堅さは堅持しており、150円台回復を目指
す流れは温存されている。
 先週の想定外の強い米雇用統計を受けて、FRBの利下げ期待が後退。短期金融市場
では、11月FOMCでの0.50%ポイントの利下げの可能性が完全に排除され、
0.25%ポイントについても完全には織り込まれていない状況。ドルの底堅さは堅持
されていたようだ。
 先週の上げでドル円は完全にリバウンド相場の流れに復帰しており、心理的節目の1
50円を回復し、200日線が控える151円まで到達するか注目される。ただ、石破
政権は日銀の拙速な利上げには否定的な見解を示唆していたものの、エコノミストの間
では12月の追加利上げに対する期待も根強くあり、150円を突破して再び160円
を目指す展開までを期待している向きは少くないようだ。
 中東情勢の緊迫化も依然として気掛かりとなっている。原油相場が77ドル台まで上
昇したが、先週のイランによるミサイル攻撃に対するイスラエルの対応を世界が待ち構
えている状況。リスク回避の雰囲気が広がるようであれば、ドル円も戻り売りに押され
る可能性も留意される。
◎NY貴金属=総じて続落、米国債の利回り上昇が圧迫
 ニューヨーク金、銀は総じて続落。
 金12月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測
の後退を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、押し目を買われて下げ一服とな
った。日中取引では、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。
 銀12月限は米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは反発。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、押し目を買われたが、金軟調を受けて戻り
を売られた。欧州時間に入ると、ドル高を受けて売り優勢となった。日中取引では、米
国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム12月限は米国債の利回り上昇や他の貴金属の軟調が圧迫要因になった
が、買い戻されて下げ一服となった。
◎LME=アルミ・ニッケルが小幅続伸、銅が小反落
 アルミ3カ月物は小幅続伸。前週に続き相次ぐ中国の景気刺激策に対する期待感やこ
れを受けたアジア株高が支援要因となるなか、2662.50ドルで堅調で取引を開始
一時2669ドルの高値まで値を伸ばしたが、その後は米大幅利下げ観測の後退や、序
盤から米国株が軟調に推移したことが警戒され、2650ドル台後半で上値重く推移し
た。
 銅3カ月物は小反落。前週末の堅調地合いを引き継ぎ9980ドルで小高く取引を開
始した後も中国当局による相次ぐ景気刺激策が意識されるなかアジア株が堅調となった
ことを受けて前週末の高値となる1万0015ドルまで値を伸ばしたが、米大幅利下げ
観測が後退するなか欧州株が上値重く推移、序盤から米国株が軟調となったことが重石
となり、上げ幅を削り、小安く引けた。
◎NY原油=大幅続伸、抵抗の枢軸が正式な軍事同盟となる可能性
 ニューヨーク原油の期近は大幅続伸。
 イランとイスラエルの対立激化によって、中東地域からの石油供給が下振れするリス
クがあることが相場をさらに押し上げた。イラン議会が、シリア、イエメン、ヒズボ
ラ、ハマス、イラクのイスラム抵抗組織など、その他の派閥も含む「抵抗の枢軸」の同
盟組織との正式な軍事同盟を結成するための法案を起草していると伝わっており、反シ
オニズム、反米の対抗組織が発足する可能性があることも買い手がかりとなった。タス
ニム通信が伝えた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近が小幅続落、コーンは小反発
 大豆は期近が小幅続落。終値の前営業日比は3.75セント安〜1.75セント高。
中心限月の11月限は8.25セント安の1037.75セント。
 大豆粕の下落、収穫の進展が売り材料となり、期近が軟調な展開を強いられた。週間
輸出検証高が前週より増加したこと、ドル高一服、南米産地の乾燥警戒感が下支え。

 コーンは反発。終値の前営業日比は1.00〜2.00セント高。小麦が堅調に推
移、原油の上伸、ドル高一服が支援材料となり、買い優勢。週間輸出検証高は前週比で
減少、大豆期近安が圧迫要因となり、上げ幅は限定的。
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