NYプラチナ市況=続伸、米利下げ見通しが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 1)  1006.1     1022.9      1000.1      1005.8    +  3.2
         (25/ 4)  1016.3    1031.7      1009.4      1014.9    +  3.2
 パラジウム  (24/12)  1029.00    1050.00     1020.00     1045.40   + 19.40
         (25/ 3)  1037.50    1056.50     1031.50     1054.20   + 19.60
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          25,498         19,213        74,326       (+  1,359)
 パラジウム          2,981          2,750        17,583       (-    150)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,239.05  + 161.35
     前日  149.64/66   1.0861/63   ・ナスダック         18,373.61  +   6.53
     本日  150.16/18   1.0830/32   ・10年米国債利回り      4.09  +   0.08
・NY原油  (24/11)   70.67 + 0.28  ・SPDR保有金残高    884.59      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが3.2〜4.0ドル高、
中心限月の1月限が3.2ドル高、パラジウムが15.50〜19.60ドル高、中心
限月の12月限は19.40ドル高。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、金堅調を受けて買い優勢となったが、中国
の不動産市場支援の記者会見で失望感が出たことに上値を抑えられた。欧州時間に入る
と、押し目を買われた。日中取引では、買い優勢で始まったのち、予想以上の米小売売
上高やドル高を受けて上げ一服となった。
 パラジウム12月限は欧州時間から買い戻されて堅調となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を1006.0〜1018.8ドルのレンジで推移し、
前日比13.9ドル高の1016.5ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、金堅調
を受けて買い優勢となったが、中国の不動産市場支援の記者会見で失望感が出たことに
上値を抑えられた。欧州時間に入ると、押し目を買われた。
 日中取引では、買い優勢で始まり、1022.9ドルまで上昇した。その後は、予想
以上の米小売売上高やドル高を受けて上げ一服となった。時間外取引の安値を割り込
み、1000.1ドルまで下落した。
 9月の米小売売上高は前月比0.4%増と、市場予想の0.3%増を若干上回った。
一方、米新規失業保険申請件数は、前週比1万9000件減の24万1000件となっ
た。市場予想は26万件だった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わり
はなかった。また欧州中央銀行(ECB)理事会で利下げが決定された。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1020.00〜1040.00ドルのレンジ
で推移し、前日比12.50ドル高の1038.50ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、他の貴金属の堅調につれ高となったが、中国売りを受けて上げ一服となっ
た。欧州時間に入ると、押し目を買われた。
 日中取引は、ドル高となったが、買い戻されて堅調となった。株高も支援要因とな
り、1050.00ドルまで上昇した。
 16日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの14万3931
オンス、パラジウムは同変わらずの3万9257オンス。
今日の材料
・9月ユーロ圏の消費者物価指数確報値は前年比1.7%上昇と速報値1.8%上昇か
ら下方修正された。前月比は0.1%低下、コア前年比は2.7%上昇と速報値から変
化はみれなかった。
・欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏でインフレが一段と抑制される一方、景気見通し
は悪化しているとの認識を示し、中銀預金金利を0.25%ポイント引き下げ3.25
%とした。
・9月の米小売売上高は前月比0.4%増と、市場予想の0.3%増を若干上回った。
ガソリン価格の下落により消費者が飲食店での支出を増やしたとみられ、第3四半期も
経済が力強い成長を維持したとの見方を裏付けた。
・米新規失業保険申請件数は、前週比1万9000件減の24万1000件となった。
市場予想は26万件だった。
・8月の米企業在庫は0.3%増と市場予想と一致した。小売在庫の増加が寄与した。
・10月の米NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は43となり、9月の
41から上昇した。2カ月連続で上昇したが、住宅ローン金利の変動と住宅価格の高止
まりが引き続き逆風となっている。
・9月の米鉱工業生産指数は前月比0.3%低下した。米航空機大手ボーイングのスト
ライキのほか、米国が大型ハリケーンに相次いで襲われたことが響いたとみられる。
・イスラエルのカッツ外相は、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏がパレスチ
ナ自治区ガザで「イスラエル軍によって殺害された」と発表した。
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