<金> NY金12月限は10日にかけて値を落として9月20日以来の安値となる2618 ドル台を記録したが、その後は反発となり、17日に2712.7ドルを付けて一代高 値を更新となった。 強気な米雇用情勢を受けて大幅利下げ観測が後退したことが軟化の背景となったが、 9月の米消費者物価指数(CPI)からインフレ鈍化との見方から米追加利下げ観測が 再燃し、買い優勢に転じている。 米総合CPIはインフレの軟化傾向を示す一方、コアCPIの前年同月比は事前予想 を上回ったうえサービス部門の下げ渋りが明らかになった。強気な雇用が賃金の上昇を 支え、今後もインフレ率の下げ渋りを促す可能性が残されていることを示唆している が、高金利環境が継続する事によって雇用情勢が悪化することを避けるために追加利下 げが実施されるとの見方が強い。 9月の米小売売上高が強気な内容だったことは、追加利下げが実施されても米経済が これを順調に吸収しソフトランディング(軟着陸)するとの期待感が高まったことが、 追加利下げ観測を後押しする要因になっている。 一方、11月の米大統領選の行方次第では米中間の関係が厳しさを増すとの懸念も安 全資産としての金需要を刺激する要因になっている。 SPDR金ETF残高も増加傾向を継続するなど、金を巡る環境は強気な要因が目立 つ状況にあるだけに、2700ドル台を維持しての高下が続くと予想される。 <銀> NY銀12月限はNY金に連動する足取りを見せながらも、3200セント前後に達 した後は伸び悩みに転じている。 米国の強気な経済指標は工業用としての銀需要を刺激してもおかしくはないが、安全 資産としての役割が重視されている金に比べると上値が重い。10月8日の下落幅をほ ぼ相殺した後に伸び悩みに転じるなどチャート面でも圧迫を窺わせる足取りとなってい るため、3200セント前後での高下が想定される。 <白金> NY白金期近い1月限は10月10日に960ドル割れを示現した後は反発に転じ、 その後は1000ドルを上値抵抗線とする足取りが続いていたが、17日は1000ド ルを上抜き10月2日以来の水準まで値を伸ばした。ただし、大きく上げ幅を縮小して 1005ドル台でこの日の取引を終えており、上げ一巡とも見られる形となっている。 米国の強気な経済指標は追加利下げ観測は引き続き強気材料ながら、中国不動産市場 に対する不安感、また中国産電気自動車(EV)への欧米諸国の関税引き上げなどから 白金需要停滞が見込まれることも重石。チャート面からも上値は重く1000ドル台を 維持しながらも頭の重い足取り継続が見込まれる。 <パラジウム> NYパラジウム12月限は15日にかけて大きく値を落とし1000ドル割れ目前に 達したものの、その後は押し目買いを受けて浮上。 パラジウム独自の材料には乏しいながらも白金との比価が意識された買いが入ったと みられる。ただ、白金との値開きが40ドル程度開く一方、値開きの修正以外の手がか りに欠けることから、今後の上げ余地は限られそう。1050ドルの節目を目先の上値 抵抗線にしてのもちあいへとシフトしそうだ。 MINKABU PRESS
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