貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて買 い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟 調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は4.69ドル安の 2719.54ドル、銀が10セント安の3380セント、プラチナが13.66ドル 安の1005.99ドル、パラジウムは23.50ドル安の1054.29ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.75/77円で、前営業日の 大引け時点から1.33円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万3226円前後、銀は167.0円前後、プラチナ は4880円前後、パラジウムは5200円前後。 【NY金は中東情勢に対する懸念も上げ一服】 金はきのうの海外市場では、中東情勢に対する懸念を受けて史上最高値を更新した が、米国債の利回り上昇やドル高を受けて上げ一服となった。 金は中東情勢に対する懸念が支援要因になった。イスラエルのネタニヤフ首相の自宅 がドローン(無人機)で攻撃された。一方、米国債の利回り上昇やドル高が上値を抑え る要因になった。米ダラス地区連銀のローガン総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は 今後も追加利下げを行うと予想しており、FRBがバランスシートの縮小を進められな い理由はないとの考えを示した。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、向こう 数四半期にわたり「緩やかな」利下げを予想しているとの見解を改めて示した。 銀はきのうの海外市場では、中東情勢に対する懸念や金堅調を受けて買い優勢となっ たが、米国債の利回り上昇やドル高を受けて上げ一服となった。 【NYプラチナは米国債の利回り上昇やドル高が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場では、米国債の利回り上昇やドル高が圧迫要因になっ た。 プラチナは米国債の利回り上昇やドル高が圧迫要因になった。中東情勢に対する懸念 による金堅調や中国人民銀行の金利引き下げが支援要因になったが、ニューヨーク市場 で米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れると、利食い売りが出た。米連邦準備理事会 (FRB)の緩やかな利下げが見込まれており、米国債の利回りが上昇した。 <今日の予定> ・加鉱工業製品価格指数 2024年9月(カナダ統計局) MINKABU PRESS 東海林勇行
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