[今日の視点]貴金属=金・プラチナが上昇、金は上場来高値をさらに更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金、プラチナが夜間取引で90円超〜100円程度の上げ幅を維持して引
けた流れを引き継ぎ、複数の限月が3ケタ高で推移か。金、プラチナともニューヨーク
高を受けたドル建て現物相場の上昇と、と1ドル=151円台前半の円安が支援材料。
銀は出合いがあれば、買い優勢となり、期先は170円台乗せ。パラジウムは出来ずを
継続。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は15.48ドル高
の2747.44ドル、銀が72.00セント高の3479セント、プラチナが23.
85ドル高の1031.55ドル、パラジウムは15.46ドル高の1081.34ド
ル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.06/07円で、前営業日の
大引け時点から0.36円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3377円前後、銀は170.0円前後、プラチナ
は4985円前後、パラジウムは5200円前後。
【NY金は全限月が一代高値を更新】
 金はきのうの海外市場では、中東情勢に対する懸念、米国の政治・経済先行き不透明
感から買いを集め、ニューヨーク金は全限月が一代高値を更新。現物相場が、ニューヨ
ーク金期近12月限とも2700ドル台に乗せた後も上伸力が衰えず、値を飛ばしてい
る。短期的な買い過剰感から利食い売りは予想され、修正安となった場合、2700ド
ルが支持線として意識され、ニューヨーク金12月限は、2710〜2740ドルのレ
ンジでは押し目買いが喚起されると予想。
 JPX金先限は1万3389円まで上値を伸ばし、さらに過去最高値を更新。1万
3378円で夜間取引を終えた。まだ高値出尽くし感はない。売り方は踏み上げに巻き
込まれるリスク有り。
 銀はきのうの海外市場では、ニューヨーク銀がニューヨーク時間」で一段高。取組高
が少ない期先は100セント超の上げ幅を維持して引けた。かなり投機色が濃くなって
いる印象はある。
【NYプラチナは大幅反発】
 プラチナはきのうの海外市場では、金、銀の上伸に支援され、大幅高。ニューヨーク
プラチナ期近1月限は1042.7ドルまで上昇。現物価格は1030ドル台まで上
昇。金、銀に対して出遅れ感が強いところに中国の景気刺激策が囃され、3カ月ぶりの
高値まで上伸。これまで1000ドル台で定着できなかったが、昨日、ドル建て現物価
格が1003ドル台で買い支えられ、1000ドル割れがなかったことで買い安心感が
あった。
 JPXプラチナ先限は夜間取引で5001円の高値をつけた。5000円台をつける
のは7月19日以来のこと。高値を離れて4987円で夜間取引を終えた。日中取引は
4950円が支持線になると予想。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】17:00 消費者物価指数 2024年9月(南アフリカ統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】23:00 中古住宅販売統計 2024年9月(全米不動産協会)
【工業】23:30 週間石油統計(EIA)
◆ カナダ ◆
【経済】22:45 政策金利発表(カナダ銀行)
MINKABU PRESS 森 成俊

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