プラチナ午前=プラチナが大幅高、151円台後半の円安で5000円台維持

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが大幅高。ニューヨーク大幅反発、1ドル
=151円台前半の円安を受け、夜間取引で100円超の上昇が目立った。日中取引は
上伸の勢いを引き継ぎ、序盤から上げ幅を拡大した。ドル建て現物相場が1035ドル
台にジリ高、円安が151円台後半まで進行が追い風となり、期先2本を含む4本が
5000円台を維持。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 午前11時23分現在の前営業日比は、プラチナが120〜143円高、プラチナミ
ニが112.0〜43.5円高、プラチナスポットが206円高、パラジウムが出来
ず。
 午前11時23分現在の出来高は、プラチナが1万0985枚、プラチナミニが
1016枚、プラチナスポットが2072枚、パラジウムが0枚。
【ドル建て相場、JPXプラチナとも上放れ】
 プラチナはドル建て現物価格、JPX先物価格とも、ようやく上放れた。ドル建て現
物価格が1000ドル台で定着できなかったが、中国の断続的な景気刺激策で1000
ドル台回復から一段高となった。今年のプラチナの需給見通しは、供給不足が見込まれ
ていたが、中国、欧州景気の低迷が上値圧迫要因になっていた。
 国際通貨基金(IMF)は今年と来年の世界経済成長率予想は、今年、来年とも3.
2%成長との予想。前回7月時点の予測からほぼ据え置き。米国経済は堅調な成長が見
込まれる一方、中国は不動産不況、消費の減速で今年は0.2%低下の4.8%にとど
まるとの予想。
 プラチナ先限は日中取引で5044円まで上昇。25年8月限として一代高値を更
新。先限としては7月19日以来の高値をつけた。25日移動平均線(4656円)か
ら一時8%超の上方乖離となり、買い過剰感が台頭しつある。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、上昇。朝方、1030ドル水準で推移。午前9時前
に1027ドル台で買い支えられた後、1036ドルまで上昇。高値を離れたが、10
28ドル台で買い拾われ、1030ドル台を回復。
 午前11時20分現在、プラチナは1030.30ドル、パラジウムが1074.4
1ドルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1007.70ドル、パラジウムが
1065.88ドル。
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