[今日の視点]貴金属=金は円高で続落、プラチナはNY高から買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が円高から続落、プラチナはニューヨークプラチナ2ケタ高からドル建
て現物相場が990ドル台後半に上昇から買い優勢で寄り付く見通し。銀はニューヨー
ク高、円高と強弱材料が交錯するなか、玉の出方次第の展開。パラジウムは出来ずを継
続。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は6.01ドル高の
2743.56ドル、銀が13セント高の3266セント、プラチナが12.22ドル
高の998.80ドル、パラジウムは7.93ドル安の1073.87ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.78/80円で、前営業日の
大引け時点から0.56円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3439円前後、銀は160.1円前後、プラチナ
は4875円前後、パラジウムは5300円前後。
【NY金は予想以下の米雇用統計も売り優勢】
 金はきのうの海外市場では、ドル安に支援され、買い優勢。米国株の反発で投資家心
理が強気になったことも追い風。ただドル建て現物価格は2750ドルに手前で頭打ち
となった。ドルが対ユーロで約3週間ぶりの安値まで下落。CRB指数が238ポイン
ト台まで上昇し10月25日以来の高値をつけ、ドル安・商品高の勢いが続けば、節目
の2750ドル超えから2760ドルを目指すシナリオが描ける。目先はユーロドルが
1ユーロ=1.0950ドル超えになるかに注目。
 JPX金先物は夜間取引で1万3395円で下げ渋り、前日の安値1万3386円を
試す下落にはならず。日中取引は1万3400円を維持できるかに注目。
 銀はきのうの海外市場では、ドル安に支援され買い優勢。ただ現物価格が3300セ
ント超えになるほどの反発力はなかった。
【NYプラチナはドル高再開や金軟調が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、中国株の上昇に支援され、ニューヨークプラチナ
は2ケタ反発となり。期近1月限が1000ドル台を回復して引けた。ドル建て現物価
格は1004ドル台で戻りを抑えられ、998ドル台で推移。金、銀と同様に米大統領
選挙の結果待ちだが、結果が判明するには数日はかかりそうな気配だが、週後半に現物
価格が1000ドル台で定着することができるかに注目。
 JPXプラチナ先限は前日の午後、下値を切り上げ、1ケタ安に戻して日中取引を引
けた。夜間取引は買い優勢ながら、4896円で上値を抑えられた。日中取引は円相場
が1ドル=151円台前半に再上昇することがあれば、上げ幅を削るリスクあり。金が
下げ幅を縮小なら、夜間取引の高値近くまで上げ幅拡大の期待は持てる。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 金融政策決定会合議事要旨公表 9月19-20日分(日本銀行)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 サービス業購買担当者景況指数 2024年10月確報(Markit)
【経済】18:00 購買担当者総合景況指数 2024年10月確報(Markit)
【経済】19:00 生産者物価指数 2024年9月(EUROSTAT)
◆ ドイツ ◆
【経済】16:00 製造業受注 2024年9月(経済技術省)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】--:-- 連邦公開市場委員会(FRB)
【工業】11/7 00:30 週間石油統計(EIA)
◆ カナダ ◆
【経済】11/7 00:00 Ivey購買担当者景況指数 2024年10月(RISB)
MINKABU PRESS 森 成俊

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