NYプラチナ市況=反落、ドル高や米国債の利回り上昇で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 1)  1007.4     1008.5       971.8       992.8    - 13.9
         (25/ 4)  1016.9    1016.9       981.4      1001.9    - 13.9
 パラジウム  (24/12)  1077.50    1079.50     1026.00     1039.80   - 38.80
         (25/ 3)  1081.50    1084.00     1038.00     1050.50   - 39.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          35,308         18,305        85,562       (-  1,155)
 パラジウム          6,812          5,577        18,297       (+    140)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,729.93  +1508.05
     前日  151.62/64   1.0925/27   ・ナスダック         18,983.46  + 544.29
     本日  154.55/57   1.0735/37   ・10年米国債利回り      4.42  +   0.14
・NY原油  (24/12)   71.69 - 0.30  ・SPDR保有金残高    886.91  -   1.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比はプラチナが14.4〜13.6ドル
安、中心限月の1月限が13.9ドル安、パラジウムが40.80〜38.80ドル
安、中心限月の12月限は38.80ドル安。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、手じまい売りなどが出て軟調となった。欧
州時間に入ると、買い戻されたが、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られ
た。日中取引では、金軟調につれ安となったが、株高を受けて下げ一服となった。
 パラジウム12月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を981.7〜1008.5ドルのレンジで推移し、前
日比22.2ドル安の984.5ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、手じまい売
りなどが出て軟調となった。米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領の優勢が伝え
られると、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて下げ幅を拡大した。欧州時間に入る
と、買い戻されたが、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、金軟調につれ安となり、971.8ドルまで下落した。その後は、株
高を受けて下げ一服となり、999.1ドルまで戻した。
 米大統領選でトランプ前大統領が勝利した。追加関税や減税、移民抑制を公約に掲げ
ており、インフレ懸念から米国債の利回りが上昇したことやドル高が圧迫要因になっ
た。ただ米国株先物が最高値を更新し、下支えになった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1036.00〜1079.50ドルのレンジ
で推移し、前日比37.60ドル安の1041.00ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、手じまい売りなどが出て軟調となった。米大統領選で共和党候補のトランプ
前大統領の優勢が伝えられると、ドル高を受けて下げ幅を拡大した。欧州時間に入る
と、買い戻されたが、戻りは売られた。
 日中取引では、ドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となり、1026.00
ドルまで下落した。売り一巡後は買い戻され、1050.00ドルまで戻した。
 5日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの13万9385オ
ンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・金融市場では、米大統領選でトランプ前大統領が勝利宣言を行ったことや上院選で共
和党が過半数を奪還したことを受けて、トランプ氏の返り咲きを見込む「トランプ・ト
レード」が広がっている。
・10月のドイツのHCOBサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は
51.6と、9月の50.6から小幅に上昇し、3カ月ぶりの高水準となった。
・10月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.0と、
9月の49.6から上昇した。サービス部門が拡大した。
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、ユーロ圏の経済成長は従来の予想を
下回る可能性があるほか、世界貿易への障壁が貿易戦争の悪循環を招き、経済に一段と
マイナスの結果をもたらす恐れがあるとの見方を示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、米大統領
選で共和党候補トランプ前大統領が勝利したことで、世界経済に対する下振れリスク増
大を意味するという認識を示した。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、米大統領選で当選を確実にしたトランプ前大統領と
電話会談を行い、イランによる脅威などについて協議した。
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