NY原油市況=反落、トランプ前大統領の返り咲きでドル高に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/12     72.02       72.63       69.74       71.69        - 0.30
  2025/01     71.57       72.18       69.35       71.24        - 0.32
  2025/02     71.18       71.77       69.02       70.84        - 0.34
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              629,874             1,739,108    ( + 5,453)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/12     227.00    - 3.42
                            2025/01     228.13    - 3.18
         改質ガソリン       2024/12     203.54    - 0.92
                            2025/01     201.10    - 1.17
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.32〜0.30ドル安。その他の限月は0.34〜0.04ドル安。
 米大統領選でトランプ前大統領が返り咲きを果たす見通しとなったことから急激なド
ル高に振れ、相場を圧迫した。トランプ氏はドルから離れる国に対して敵対的で、ドル
が強い通貨であり続けることを望んでいる。トランプ氏の共和党の議席は上下両院で過
半数を上回る公算。
 トランプ次期大統領はイスラエルへの軍事支援を継続する見通しで、中東情勢の不透
明感が強まったことは下値を支えた。イスラエルとイランの対立激化が警戒されてい
る。形骸化している米国の対イラン石油制裁の立て直しも意識された。
 大型ハリケーン「ラファエル」が米石油関連施設が集中する米テキサス州や米ルイジ
アナ州に向かっていることは支援要因。ただ、上陸に向けてメキシコ湾で推移する間
に、熱帯性暴風雨へ勢力を弱めると予報されている。
 時間外取引で12月限は69.74ドルまで下落したが、通常取引開始後は軟調な流
れが一転し、買い戻しが優勢となった。プラス転換すると一時72.63ドルまで強含
み。ただ、プラス圏での推移は続かず、マイナス圏へ押し戻されて引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油安が重しとなった。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +214.9万(4億2766万)
ガソリン +41.2万(2億1128万)
留出油  +294.7万(1億1581万)
(クッシング地区)
原油 +52.2万(2588万)
*()は在庫総量
今日の材料
・ドイツのショルツ首相、3月末の解散総選挙を実施へ
・トランプ氏はイランとの核合意に向けて準備を進めている=トランプのイスラム問題
担当特使
・米原油在庫の市場予想は前週比180万バレル増
・米石油協会(API)が前日の引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比313万2000バレル増
・ガソリン在庫は同92万8000バレル減
・留出油在庫は同85万2000バレル減
・クッシング原油在庫は同172万4000バレル増
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。