貴金属は、総じて反発して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優 勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調と なろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は51.64ドル高 の2707.08ドル、銀が97セント高の3203セント、プラチナが16.79ド ル高の995.00ドル、パラジウムは1.09ドル安の1025.98ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=152.96/98円で、前営業日の 大引け時点から1.09円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万3360円前後、銀は160.0円前後、プラチナ は4895円前後、パラジウムは5300円前後。 【NY金はドル高一服や米国債の利回り低下が支援】 金はきのうの海外市場では、ドル高一服や米国債の利回り低下を受けて買い優勢とな った。 金はドル高一服や米国債の利回り低下が支援要因になった。英米の利下げ見通しを受 けてトランプトレードが一服した。イングランド銀行は、政策金利を5%から4.7 5%に引き下げることを決定した。ベイリー総裁は声明で、「目標に近いインフレ水準 を維持するため、早急な、あるいは大幅な金利引き下げはできない」と指摘した。また 米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を 0.25%ポイント引き下げた。12月の米FOMCでも利下げが見込まれている。た だ声明では、インフレが持続的に2%に向かいつつあることに関して「自信を深めてい る」との文言が削除された。 米大統領選で返り咲きを決めたトランプ次期大統領が、輸入品に一律10%、中国製 品に60%の関税を課すとした公約は、交渉の出発点に過ぎない可能性が高い。格付け 会社S&Pグローバルが指摘した。 銀はきのうの海外市場では、ドル高一服や金堅調を受けて買い優勢となった。 【NYプラチナはドル高一服や金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高一服や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナはドル高一服や金堅調が支援要因になった。英米の利下げ見通しを受けてド ル高が一服した。イングランド銀行と米連邦準備理事会(FRB)が利下げを決定し た。ただ米大統領選挙で共和党候補のトランプ前大統領が勝利し、インフレ懸念が残る ことから、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明でインフレが持続的に2%に向かい つつあることに関して「自信を深めている」との文言が削除された。目先は中国の全国 人民代表大会(全人代)を確認したい。 <今日の予定> ・全世帯家計調査・消費支出 2024年9月(総務省) ・米消費者信頼感指数 2024年11月速報値(ミシガン大) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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