ゴム市況=総じて続伸、ただし上海ゴムの軟化を受けて4月限は小反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
               RSS3                     TSR20
   2024/11      2025/04       2025/10       2024/12        2025/11
 371.0  +10.5   367.3  - 0.6   371.0  + 1.1    311.0  + 1.0    312.0 + 1.0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    上海ゴム  1月限   18,355   + 105元 (午後3時48分時点)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて続伸。序盤は、上海夜間が大幅高となったことを受けて、
水準を大きく引き上げる限月が目立った。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが地合い
を引き締めたことから、買い優勢で推移している。活発限月の4月限は、一時379.
9円まで上昇し、節目の380円に迫った。だが、その後は上海ゴムが上げ幅を縮小し
たことから、売りが優勢となり、活発限月の4月限は、マイナスサイドに沈んで取引を
終えた。TSR20は、出来ず
 大引けのRSS3号は、前営業日比0.6円安〜10.5円高。活発限月の4月限は
同0.6円安の367.3円、期先25年10月限は同1.1円高の371.0円、総
出来高は1118枚。TSR20は全限が同1.0円高。
【タイオファーは小幅続伸】
 産地相場では、タイオファーが小幅続伸となった。11月8日の日のタイ南部の天然
ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比0.84バーツ上昇
の78.59バーツが提示されている。ソンクラのタイオファーは、11月1日に8月
2日以来となる80バーツ割れとなったが、下げ止まりの動きとなってきた。ただ、上
げ幅を限られており、戻りは鈍い。
 昨日、今日の上昇は、上海ゴムに連動した動きとみる。上海ゴムの上昇の背景には、
全国人民代表大会(全人代)常務委員会で追加の国債発行の議論など、景気刺激策が発
表されるとの思惑がある。ただ、きょうの上海総合株価指数や香港ハンセン指数は、高
寄り後に下落しており、市場では景気刺激策の発表に対する期待が後退したようだ。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、RSS3号は2月限のみ約定し、前営業日比5.5セント高。
TSR20は買いが優勢となり、同1.3〜2.0セント高で推移してい
る。

 上海ゴムは、続伸。中心限月の1月限は夜間取引から買いが先行し、前営業日比38
0元高の1万8610元で取引を終えた。日中取引に入ると、序盤は一段高となり、一
時1万8730元まで水準を引き上げた。だが、その後は、徐々に上げ幅を削ってお
り、1万8500元を割り込む場面があった。

MINKABU PRESSS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。