NY金・銀市況=金が続落、ドル高で戻りを売られる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/12)  2604.7     2625.0      2579.2      2586.5     - 19.8
          (25/ 2)  2628.6     2648.8      2603.4      2610.3     - 20.0
   銀     (24/12)  3082.0     3125.5      3040.0      3066.3     -  9.6
         (25/ 3)  3125.5     3166.5      3084.0      3109.0     -  9.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           292,199       318,052       535,981        (-  4,557)
  銀           83,474        88,005       147,526        (-    173)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,958.19  +  47.21
     前日  154.54/56   1.0623/25   ・ナスダック         19,230.74  -  50.66
     本日  155.58/60   1.0561/63   ・10年米国債利回り      4.45  +   0.02
・NY原油  (24/12)   68.43 + 0.31  ・SPDR保有金残高    870.53  -   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金は続落、銀は反落。前日比は金が22.4〜19.2ドル安、中心限
月の12月限が19.8ドル安、銀が10.7〜9.6セント安、中心限月の12月限
は9.6セント安。
 金12月限は続落。時間外取引では、ドル高一服を受けて買い戻されたが、戻りは売
られた。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、米消費者物価指数(C
PI)が予想通りとなり、買い戻されたが、ドル高が再開すると、戻りを売られた。
 銀12月限はドル高再開や金軟調を受けて戻りを売られた。
 ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では2603.7〜2619.1ドルの
レンジで推移、前日比9.4ドル高の2615.7ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、ドル高一服を受けて買い戻されたが、戻りは売られた。欧州時間に入ると、押
し目を買われた。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)が予想通りとなり、買い戻され、
2625.0ドルまで上昇した。その後は、ドル高が再開すると、戻りを売られた。時
間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て9月19日以来の安値
2579.2ドルを付けた。
 10月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.6%上昇した。家賃などの住居費
の上昇を背景に、伸びは前月の2.4%から加速したが、市場予想と一致し、12月の
米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測に変化はなかった。その後は、トラ
ンプトレードが再開し、金の戻りは売られた。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で3075.0〜3115.0セントのレン
ジで推移し、前日比19.6セント高の3095.5セントとなった。12月限は高寄
りしたのち、ドル高一服や金堅調を受けて買い優勢となったが、買い一巡後の上値は限
られた。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。
 日中取引では、予想通りの米消費者物価指数(CPI)を受けて3125.5セント
まで上昇した。その後は、ドル高再開や金軟調を受けて戻りを売られた。時間外取引の
安値を割り込むと、3040.0セントまで下落した。
 11月12日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比7万3546オンス減の
1741万7876オンス、銀は139万5758オンス減の3億1129万2388
オンス。

今日の材料
・台湾中央銀行は、立法院に提出した報告書で、トランプ次期米大統領が掲げる通商政
策に危機感を示した。
・イングランド銀行の金融政策委員会のマン委員は、国内の高インフレはまだ克服され
ておらず一部で物価上昇圧力が強まる可能性があるとし、中期的には中銀予想を上回る
可能性が高いとの見方を示した。
・ドイツ連邦銀行のナーゲル総裁は、トランプ次期米大統領の掲げる関税引き上げが実
行に移されれば、ドイツの経済生産が1%押し下げられる可能性があるとの見方を示し
た。
・10月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.6%上昇した。家賃などの住居費
の上昇を背景に、伸びは前月の2.4%から加速した。インフレ鈍化に向けた進展は幾
分失速しているもようで、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測
に変化はないものの、来年の利下げペースは鈍る可能性がある。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、インフレが下降トレンドにあると確信
しており、朝方発表された消費者物価指数(CPI)データがそれを「裏付けている」
と述べた。
・米ダラス地区連銀のローガン総裁は、インフレを不用意に再燃させないよう、連邦準
備理事会(FRB)は追加利下げを「慎重に」進めるべきという見解を示した。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。