【場況】 金が反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安が下支えに なったが、ドル建て現物相場の軟調を受けて戻りを売られた。銀の商いは成立しなかっ た。 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が158〜152円安、金ミニが 157.0円安〜17.0円高、ゴールドスポットが71円高、銀が出来ず。 午前11時1分現在の出来高は、金が1万7629枚、金ミニが7864枚、ゴール ドスポットが3174枚、銀が0枚。 【NY金はドル高で戻りを売られる】 金はドル高が圧迫要因になった。10月の米消費者物価指数(CPI)は、前年比 2.6%上昇した。家賃などの住居費の上昇を背景に、伸びは前月の2.4%から加速 した。事前予想と一致したことで12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下 げ観測が高まり、ドル安に振れたが、トランプトレードが継続したことでドル高に転じ た。トランプ次期米大統領は、ホワイトハウスでバイデン大統領と政権移行を巡り会談 した。米国や世界が直面している重要な国家安全保障と国内政策の問題が議題となっ た。エジソンリサーチの予測によると、下院でも共和党が過半数の218議席に達する 見通しとなった。 イスラエルのカッツ新国防相は、親イラン武装組織ヒズボラが非武装化し、イスラエ ルとの国境から約30キロ離れたリタニ川の北へ撤退すること、または北部住民が安全 に帰還することが保証されなければレバノン停戦には同意しないとの考えを表明した。 金先限は1万2896円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になった。円相場 は1ドル=155円台後半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米消費者物価指数(CP I)が予想通りとなったが、ドル高を受けて戻りを売られた。アジア市場では、朝方の 2580.19ドルから、ドル高を受けて軟調となった。 午前11時現在、金が2561.58ドル、銀は3015セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2605.35ドル、銀が3087セント。 MINKABU PRESS
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