NYプラチナ市況=プラチナが小反発、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 1)   942.0      948.5       932.3       944.0    +  0.5
         (25/ 4)   950.0     957.0       941.7       952.8    +  0.3
 パラジウム  (24/12)   929.00     943.50      912.50      925.70   -  6.30
         (25/ 3)   942.00     954.50      926.00      937.30   -  6.70
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          24,926         24,718        89,913       (+  1,026)
 パラジウム          8,566          8,426        18,986       (+    569)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,750.86  - 207.33
     前日  155.58/60   1.0561/63   ・ナスダック         19,107.65  - 123.07
     本日  156.28/30   1.0520/22   ・10年米国債利回り      4.45  -   0.01
・NY原油  (24/12)   68.70 + 0.27  ・SPDR保有金残高    868.52  -   2.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが小反発、パラジウムは続落。前日比はプラ
チナが0.2〜0.6ドル高、中心限月の1月限が0.5ドル高、パラジウムが
6.70〜6.10ドル安、中心限月の12月限は6.30ドル安。
 プラチナ1月限は小反発。時間外取引では、トリプルレッドによるドル高や金軟調を
受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい売り一巡後に下げ一服となっ
た。日中取引では、米生産者物価指数(PPI)が予想以上となったが、ドル高一服を
受けて下げ一服となった。
 パラジウム12月限はドル高や他の貴金属の軟調が圧迫要因になったが、日中取引で
はトランプトレードが一服し、下げ一服となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を932.3〜943.4ドルのレンジで推移し、前日
比5.4ドル安の938.1ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、トリプルレッド
によるドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい売りが
出て9月6日以来の安値932.3ドルを付けたのち、下げ一服となった。
 日中取引では、米生産者物価指数(PPI)が予想以上となったが、ドル高一服を受
けて下げ一服となった。戻りを売られる場面も見られたが、買い戻し主導で上昇し、
948.5ドルまで上昇した。
 米共和党が下院選で過半数を獲得する見通しとなり、トリプルレッドによるドル高が
圧迫要因になった。10月の米生産者物価指数(PPI)は前年比2.4%上昇した。
伸びは前月の1.9%から加速した。市場予想の2.3%を上回り、発表直後はドル高
に振れたが、トランプトレードが一服し、ドル高は一服した。
 パラジウム12月限は、時間外取引を916.50〜932.50ドルのレンジで推
移し、前日比11.00ドル安の921.00ドルとなった。12月限は安寄りしたの
ち、ドル高や他の貴金属の軟調となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。
 日中取引では、予想以上の米生産者物価指数(PPI)を受けて9月9日以来の安値
912.50ドルを付けた。その後はトランプトレードが一服し、下げ一服となった。
時間外取引の高値を突破すると、943.50ドルまで上昇した。
 13日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの13万9285
オンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・第3四半期のユーロ圏の域内総生産(GDP)改定値は前期比0.4%増と、速報値
から変わらずだった。
・米新規失業保険申請件数は、前週比4000件減の21万7000件だった。市場予
想は22万3000件。前週の小幅増から減少に転じた。労働市場が引き続き好調であ
り、10月の急激な雇用の伸び減速は例外的だったことを示唆した。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した10月16─17日の理事会の議事要旨で、イン
フレが過度に減速するリスクを巡り当局者の間で見解が一致していなかったことが分か
った。
・イングランド銀行の金融政策委員会のマン委員は、米大統領選でのトランプ氏勝利に
伴う米国発のリスクを含め、インフレ上振れリスクが消失するまで英中銀は金利を据え
置くべきという認識を示した。
・10月の米卸売物価指数(PPI)は前年比2.4%上昇した。伸びは前月の1.9
%から加速し、市場予想の2.3%を上回った。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレが克服されたか連邦準備理事会
(FRB)が判断するにあたり慎重になる可能性のある不確実要因として、労使交渉の
高賃金での妥結のほか、米政権による将来的な関税引き上げの可能性を挙げた。
・パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は最近の米経済が「目覚ましく良好」に推
移しているとし、慎重なペースで政策金利を引き下げる余地が生じている述べた。
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