シカゴ大豆市況=反発、週間輸出成約高やNOPA圧砕高で買い戻し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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               始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/01      988.00      1005.25      987.25      998.50      +11.00
  2025/03      999.50      1015.50      999.25     1008.75      + 9.50
  2025/05     1014.00      1028.25     1012.75     1022.00      + 8.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         248,639         888,758  (+ 12,039)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(10月31日までの週)
 大 豆:155万5400トン(事前予想レンジ:100万〜220万トン)
 大豆粕: 30万2400トン(事前予想レンジ: 15万〜 65万トン)
 大豆油:  1万6500トン(事前予想レンジ:   0〜  2万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(11月21日−11月25日)
 コーンベルト西部の気温は平年並み。雨量は下回る〜平年並み
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は反発。終値の前営業日比は5.00〜11.00セント高。中心限月の1月限
は11.00セント高の998.50セント。

 米農務省(USDA)の週間輸出成約高が前週からは減少したものの、155万
5400トンと依然として高水準だったことや、全米油糧種子加工業協会(NOPA)
が発表した10月の大豆圧砕高が1億9996万Buと過去最高水準となったことに支
援された。これまでの急落に対する週末を控えた利食いの買い戻しが先行した。

 1月限は988.00セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引では990
セント台前半で堅調に推移。欧州の時間帯には990セント台後半まで一段高となった
が、米国の時間帯の前半まで10ドルの節目が上値抵抗となっていた。しかし後半は
10ドル台に乗せて高値は1005.25セントまであった。引けでは再び10ドル台
を割り込んだ。
 米農務省(USDA)が発表した11月7日までの大豆週間純輸出成約高は155万
5400トンと、前週の203万7200トンから減少した。今年度の累計純輸出成約
高は2985万8500トンで、前年度同期の2809万3700トンを約6%上回っ
ている。

 この日NOPAが発表した10月の大豆圧砕高は1億9996万Buと、過去最高と
なった。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 このところ少雨傾向となっており、土壌水分が減少している可能性がある。しかし来
週前半には、次の低気圧により広範囲にまとまった降雨が発生する見込み。したがっ
て、生育環境はおおむね良好だ。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 降雨が続き、大豆の生育を促している。

<アルゼンチン産地>
 このところ低気圧の発生の頻度が落ちており、散発的な降雨にとどまっている。今週
末から来週前半にも次の低気圧が発生するが、一部地域では降雨はないだろう。生育環
境はおおむね良好だが、土壌水分が減少して作柄悪化しているところもある。ラニーニ
ャの発生で、今後高温乾燥懸念が浮上する可能性もある。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 プレーンズでは、中部や南部で先週の豪雨で土壌水分が改善しており、冬穀物に恵み
となった。現在降雨がなく高めの気温となっているが、次の低気圧の発生が見込まれて
いる。
 米国南部では、大西洋岸中部で残っている降雨は徐々に止むだろう。他の地域では降
雨なく、夏作物の収穫や冬小麦の作付けが進展している。

 大豆製品は大豆粕、大豆油はともに反発。大豆が戻したことに支援されて追随高とな
った。大豆粕12月限は前日比2.60ドル高の289.60ドル。
今日の材料
・ブラジル産地は雨勝ちの天気で良好な生育環境。
・アルゼンチン産地もおおむね生育は良好だが、土壌水分が減少して作柄悪化している
 ところもある。
・10月の大豆圧砕高は1億9996万Buと過去最高=NOPA。
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