●短期見通し穀物、南米好天の戻り売り=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、米国で収穫期は終わり、潤沢な供給量が確保されている。また、南
米の気象環境は安定しており、米国に続いて南米でも豊作期待が強い。新規売買材料は
乏しいが、特に南米で天候リスクの蒸し返しがなければ、戻り売り優勢の展開が維持さ
れよう。10日に米農務省(USDA)需給報告の発表を控えるが、輸出急増といった
動きがなければ上値は重い。まずは410セント割れが打診されよう。
 大豆は、米国では収穫作業が終わり、潤沢な供給の確保が確定した。また、南米では
作付け期が進んでいるが、総じて安定した気象環境が維持されている。新規売買材料は
乏しいが、特に南米の気象環境に対する関心が高く、このまま適度の降水量が得られた
状態が続くと、上値の重さが維持されよう。9月は干ばつ傾向が目立ったが、その後は
良好な気象環境が続いている。短期的な下げ過ぎ感もあるが、このまま950〜
1000セント水準にレンジが切り下がる見通し。輸出環境からの支援の有無には引き
続き要注意。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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