【場況】 金が続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安一服やドル 建て現物相場の戻りを売られたことを受けて軟調となった。銀の商いは成立しなかっ た。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が157〜106円安、金ミニが 125.0〜60.0円安、ゴールドスポットが314円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万0336枚、金ミニが6435枚、ゴール ドスポットが2640枚、銀が0枚。 【NY金は米雇用統計前の手じまい売りが圧迫】 金は米雇用統計前の手じまい売りが圧迫要因になった。米新規失業保険申請件数は、 前週比9000件増の22万4000件となった。市場予想は21万5000件だっ た。緩やかに増加し、労働市場が引き続き着実に鎮静化していることを示唆した。ただ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、利下げに慎重な見方を示しており、今夜 発表の米雇用統計を控えて手じまい売りが出た。事前予想は非農業部門雇用者数が20 万人増と前月の1万2000人増から回復するとみられている。 フランスのマクロン大統領は、議会で不信任決議案が可決されたバルニエ首相の後任 を「数日中に」指名すると表明した。新首相の最優先課題は、2025年予算案の議会 承認になるとした。 シリア反政府勢力は、中部の要衝ハマを制圧した。同国のアサド政権およびその同盟 国であるロシアとイランにとって新たな打撃となった。国連のグテレス事務総長は、シ リア情勢について、民間人への人道的アクセスを早急に確保し、流血の事態を終わらせ るために国連主導の政治プロセスへの回帰が急務との見解を示した。 金先限は1万2688円まで下落した。ニューヨーク安やドル建て現物相場の軟調が 圧迫要因になった。円相場は1ドル=150円台前半で円安が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米雇用統計前の手じまい売 りを受けて軟調となった。アジア市場では、朝方の2632.73ドルから、ドル高を 受けて売り優勢となった。 午前11時現在、金が2618.75ドル、銀は3097セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2648.27ドル、銀が3119セント。 MINKABU PRESS
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