NYプラチナ市況=続落、ドル高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 1)   944.9      952.6       932.2       933.8    -  7.8
         (25/ 4)   955.0     962.6       943.0       944.4    -  7.3
 パラジウム  (25/ 3)   973.00     988.50      963.50      965.60   -  9.80
         (25/ 6)   986.50     986.50      970.00      972.20   -  9.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          30,713         25,234        95,049       (+    133)
 パラジウム          2,731          2,799        15,718       (+    235)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,642.52  - 123.19
     前日  150.07/09   1.0584/86   ・ナスダック         19,859.77  + 159.05
     本日  149.96/98   1.0563/65   ・10年米国債利回り      4.15  -   0.03
・NY原油  (25/ 1)   67.20 - 1.10  ・SPDR保有金残高    871.94  -   1.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比はプラチナが8.1〜7.0ドル安、中
心限月の1月限が7.8ドル安、パラジウムが10.00〜9.80ドル安、中心限月
の3月限は9.80ドル安。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、米雇用統計の発表を控えて手じまい売りが
出たが、金の急反発を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、戻りを売られた。
日中取引では、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想通りとなり、手じまい売
りが出た。その後は、ドル高を受けて軟調となった。
 パラジウム3月限はドル高を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を939.3〜952.6ドルのレンジで推移し、前日
比0.7ドル高の942.3ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、米雇用統計の発
表を控えて手じまい売りが出たが、金の急反発を受けて下げ一服となった。欧州時間に
入ると、戻りを売られた。
 日中取引では、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想通りとなり、手じまい
売りが出た。その後は、ドル高を受けて軟調となり、932.2ドルまで下落した。
 11月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万7000人増となった。
市場予想の20万人増を上回ったが、失業率は4.2%に上昇した。おおむね予想通り
となるなか、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しに変わりはな
かったが、ドル高に振れたことが圧迫要因になった。
 パラジウム3月限は、時間外取引を970.00〜988.50ドルのレンジで推移
し、前日比6.10ドル高の981.50ドルとなった。3月限は安寄りしたのち、他
の貴金属の軟調につれ安となったが、金の急反発を受けて下げ一服となった。欧州時間
に入ると、戻りを売られた。
 日中取引では、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想通りとなり、手じまい
売りが出て963.50ドルまで下落した。その後は、米連邦準備理事会(FRB)の
利下げ見通しを受けて979.0セントまで戻したが、ドル高に上値を抑えられた。
 5日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの13万7248オ
ンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・ロシアのプーチン大統領は、来年後半にも同盟国ベラルーシの領土に新型の中距離弾
道ミサイル「オレシニク」を配備する可能性があると発表した。
・第3四半期のユーロ圏の労働生産性は引き続き低迷した。1人当たりの生産性は前年
同期比変わらず。労働時間当たりの生産性は前年同期比0.5%上昇と、域内総生産
(GDP)伸び率の約半分だった。
・国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、イランがウラン濃縮度を60%
にまで高めた高濃縮ウランの備蓄量を「著しく」増やすと発表した。
・11月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万7000人増と、市場予
想の20万人増を上回り、小幅な伸びにとどまっていた10月から急回復した。10月
の雇用者数は1万2000人増から3万6000人増に上方改定され、9・10月分の
増加数は計5万6000人上方改定された。失業率は4.2%に上昇した。前月まで2
カ月連続で4.1%だった。
・米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、現実的なインフレリスクがなお存在
しているため、FRBは今後の利下げを判断するにあたり慎重を期す必要があるとの考
えを示した。
・米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は、経済全体の状況は引き続き利下げペー
スの鈍化を示唆しているとし、連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを緩める時期
に達したか、その時期に近づいている可能性があると述べた。
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