【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。ニューヨーク高と円安を受けて買 い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目を買われたことや円安が支援 要因になったが、買い一巡後は上げ一服となった。パラジウムの商いは成立しなかっ た。 午前11時5分現在の前営業日比は、プラチナが79〜97円高、プラチナミニが 78.0〜113.5円高、プラチナスポットが301円高、パラジウムが出来ず。 午前11時5分現在の出来高は、プラチナが7394枚、プラチナミニが697枚、 プラチナスポットが1045枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナはドル安や金堅調が支援】 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。中国共産党中央政治局常務委員会は 来年、経済成長を支えるためにより積極的な財政政策と併せて「適度に緩和的な」金融 政策を導入すると発表した。上海プラチナの出来高が増加し、中国勢の安値拾いの買い が入ったことも支援要因である。 インド準備銀行(RBI)のシャクティカンタ・ダス総裁は、トランプ次期米大統領 の関税発言について質問され、「私たちは脱ドル化を目的とするような措置を講じてい ない」と述べた。また「現時点でコメントするのは早急すぎる」と述べ、「まず政策が 出てからだ」と付け加えた。貿易摩擦に対する懸念が残ることはプラチナの上値を抑え る要因である。 プラチナ先限は夜間取引で11月26日以来の高値4657円を付けた。ニューヨー ク高と円安が支援要因になった。円相場は1ドル=151円台半ばまで円安に振れた。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、上げ一服。朝方の936.10ドルから、金堅調に つれ高となり、941ドル台まで上昇したのち、ドル高を受けて上げ一服となった。 午前11時現在、プラチナは938.90ドル、パラジウムが978.83ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが934.40ドル、パラジウムが965.13 ドル。 MINKABU PRESS
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