LME市況=アルミ・銅は強気な米PPIや金安で続落、ニッケルは大幅続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,557.23  +   0.30     2,599.50  -    1.50
    アルミ合金      2,254.50  +   0.50     2,255.00       0.00
     銅         8,972.62  - 101.45     9,091.50  -  100.50
    ニッケル      15,940.60  + 318.01    16,168.00  +  310.00
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 アルミ3カ月物は小幅続落。2605ドルで小高く取引を開始した後はアジア株、銅
の堅調な値動きを受けて浮上し2620ドル前後で高もちあいとなるなか、2623ド
ルの高値まで値を伸ばす動きが見られた。しかし欧州時間の中盤から軟化となり、米国
時間に11月の米生産者物価指数(PPI)が強気の数字となり、これを受けた金、銅
の軟調に値を落とし、一時2589ドルの安値を付けた。引けにかけて買い戻されたが
2600ドル台の回復、プラスサイドへの転換はできないまま、小安く取引を終えた。
 銅3カ月物は大幅続落。9197ドルで小高く取引を開始した後、アジア株高を受け
て浮上し一時は9265ドルの高値まで値を伸ばした。ただ欧州の時間帯を迎えると値
位置を落とした。米国時間は11月の米PPIが予想以上の伸びとなったことを受け、
二ューヨーク金が大きく値を崩した動きに追随し、引けにかけて下値を探る足取りを展
開。終盤に9072ドルの安値を付けた後、反発力は弱く、3ケタ安で引けを迎えた。
 ニッケル3カ月物は大幅続伸。1万5825ドルで反落して取引を開始したが、その
後はアジア株高を映して買い優勢となって1万6100ドル台に浮上。欧州の時間帯以
降は1万6140ドルを下値支持線とする高もちあいを継続し、1万6200ドル台に
上昇する場面があった。高値を離れたが、300ドルを超える上げ幅を維持して取引を
終了。
今日の材料
・12日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇。
・中国上海総合指数は続伸、29.01ポイント高の3461.50ポイント。
・欧州株は英FT、独DAXが小幅高。仏CACは小幅安。独DAXは欧州中央銀行(ECB)の
 追加利下げ決定を好感した買いが優勢。
・11月の米生産者物価指数(PPI)
 結果 0.4%
 予想 0.3% 前回 0.3%(0.2%から修正)(前月比)
 結果 3.0%
 予想 N/A 前回 2.6%(2.4%から修正)(前年比)
 結果 0.2%
 予想 0.2% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
 結果 3.4%
 予想 N/A 前回 3.4%(3.1%から修正)(食品・エネルギー除くコア・前年比)
・米国週間新規失業保険申請件数
 結果 24.2万件
 予想 N/A 前回 22.5万件(22.4万件から修正)
・ドルは上昇。ドル円は1ドル=151.70円台に下落したが、早々に切り返し、152.60
 円台でニューヨーク時間の大方の取引を終えた。ユーロドルは今月2日以来の安値と
 なる1.0460ドルまで下落。この日の安値圏で低迷して推移。
・米国株は下落。ニューヨークダウは234.44ドル安。ナスダック指数は132.05ポイント
 安(0.66%の低下)。
・ニューヨーク貴金属は11月の米生産者物価指数が予想より強い数字となり、ドル高
 から金、銀主導で反落。ニューヨーク原油は小幅安。
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