LME市況=全面安、米追加利下げ鈍化観測やドル高基調などから

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,464.10  -  21.77     2,507.00  -   21.50
    アルミ合金      2,255.00      0.00     2,255.00       0.00
     銅         8,770.41  - 139.13     8,883.00  -  145.50
   ニッケル       14,883.30  - 390.22    15,113.00  -  395.00
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 アルミ3カ月物は続落。2524ドルで小安く取引を開始。アジア株安を受けて値位
置を落とした後に浮上したが前日の終値に近づくと上値が重くなる足取りが続いた。終
盤は来年の米利下げペースの鈍化観測や、英中銀の金利据え置き、ドル高基調を受けて
銅が軟化したことが弱材料となり、押し目底を探る動きとなり、2505.50ドルと
11月14日以来の水準まで値を落とし、低迷したまま引けを迎えた。
 銅3カ月物は大幅反落。アジア株安や米連邦公開市場委員会(FOMC)の米利下げ
ペース鈍化見通し、英中銀の金利据え置き、ドル高基調などが重石となった。金、原油
など他商品市場の頭重い足取りも弱気な雰囲気を高める要因となった。8969.50
ドルで軟調に取引を開始した後も8970ドルで頭打ちとなり、頭重い値動きが続き、
終盤に更に値位置を切り下げて今年3月12日以来の水準となる8859.50ドルま
で軟化。安値を買い戻す動きは見られたが、戻りは限られ150ドル近い下げ幅で引け
た。
 ニッケル3カ月物は暴落。1万5540ドルで小高く取引を開始。アジアの時間帯は
軟化しながらも1万5400ドル前後で下げ渋る動きを見せていたが、欧州の時間帯以
降は軟化傾向を強めて引けにかけて下値を探る足取りを展開。他非鉄貴金属の軟調も重
石となって一時1万5070ドルと20年11月以来の水準まで下落し、400ドル近
き下落で終えた。
今日の材料
・19日のアジア太平洋株式市場は総じて下落。
・中国上海総合指数は小反落、12.18ポイント安の3370.03ポイント。
・欧州株は下落。来年の米利下げペースの鈍化観測を嫌気。
・米第3四半期実質GDP(確報値)
 結果 3.1%
 予想 2.8% 前回 2.8%(実質GDP・前期比年率)
 結果 3.7%
 予想 3.5% 前回 3.5%(個人消費・前期比年率)
・12月のフィラデルフィア連銀景況指数
 結果 -16.4 予想 2.2 前回 -5.5
・米国週間新規失業保険申請件数
 結果 22.0万件
 予想 23.0万件 前回 24.2万件
・11月の米国中古住宅販売件数  結果 415万件 予想 407万件 前回 396万件
・11月の米国景気先行指数 結果 0.3% 予想 -0.1% 前回 -0.4%(前月比)
・ドルは上昇。ドル円は日銀・植田総裁が来年1月の利上げを明確に示さなかったこ
 とで1ドル=157円台後半まで上昇。ユーロドルは1ユーロ=1.0345ドルで下げ渋り、
 前日の安値1.0341ドルを維持。反発力は限定的。
・米国株は小幅まちまち。ニューヨークダウは小反発。ナスダック指数は小幅続落。
・ニューヨーク貴金属、原油とも下落。金、銀がドル高基調から大幅安。
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