●週間見通し穀物、コーンは高値ボックス気味に＝マーケットエッジ

　前週のトウモロコシ相場は一時４３５．７５セントまで下落した後に４４０セント台
中盤まで切り返し、前週比だとほぼ横ばいだった。大豆など他穀物相場の地合悪化を受
けて、トウモロコシ相場は売り優勢の展開になった。特に大豆相場が値を崩したこと
が、トウモロコシ相場も押し下げた。しかし、週末に向けて大豆相場が安値から切り返
すと、トウモロコシ相場も押し目を買い拾われている。大豆相場は年初来安値を更新
し、一時９４５．２５セントまで急落した後、９７０セント台まで切り返した。南米の
豊作環境を背景に急落したが、週後半は安値修正の動きが優勢になった。
　今週のトウモロコシ相場は方向性を欠く見通し。良好な輸出環境の下値サポートが続
き、大きく値を崩す可能性は低い。需要家の調達意欲は依然として強い。一方で、小麦
や大豆相場は低迷状態が続いており、トウモロコシ相場のみを押し上げることは難し
い。高値ボックス相場を想定したい。大豆は南米の天候悪化が見られないのであれば、
戻り売り優勢の展開が続く見通し。
　予想レンジは、トウモロコシが４３５〜４５５セント、大豆が９４５〜９９０セン
ト。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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