●週間見通し原油、６０ドル台後半で上値重い＝マーケットエッジ

　前週は７０ドルの節目を割り込むやや上値の重い展開になった。欧州連合（ＥＵ）の
対ロ制裁強化の動きなどから70ドル台を回復していたが、一段と上値切り上げを試すこ
とは見送られている。目立った売買材料はなかったが、需給緩和見通しの上値圧迫が再
開され、７０ドルを割り込んでいる。為替がドル高気味に推移したこともネガティブ。
ただし、全体として値動きの鈍さが目立ち、積極的な売買が見送られている。
　今週は戻り売り優勢の展開が維持されよう。年内の主要イベントは終わり、クリスマ
スを挟んで持ち高調整が中心になりやすい。米原油在庫の減少傾向が続くと瞬間的に買
いが膨らむ余地もあるが、戻り売り優勢の展開は崩れない見通し。需給緩和評価の上値
圧迫が続く可能性が高い。何か突発的な供給障害の発生がなければ、６０ドル台後半が
コアレンジになろう。
　予想レンジは６６．００〜７２．００ドル。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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