[今日の視点]貴金属=総じて上昇、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調と
なろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は17.82ドル高
の2622.01ドル、銀が43セント高の2950セント、プラチナが3.90ドル
高の926.20ドル、パラジウムは11.48ドル高の918.80ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=156.47/49円で、前営業日の
大引け時点から0.52円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3220円前後、銀は150.0円前後、プラチナ
は4635円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金は米PCE価格指数の伸び鈍化が支援】
 金は前週末の海外市場では、米個人消費支出(PCE)価格指数の伸び鈍化を受けて
買い優勢となった。
 金は米個人消費支出(PCE)価格指数の伸び鈍化が支援要因になった。11月の米
PCE価格指数は前年比2.4%上昇し、前月の2.3%から伸びが加速した。市場予
想は2.5%上昇だった。ただ前月比0.1%上昇と、前月の0.2%伸びが鈍化し、
金の支援要因になった。米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、米連邦準備理
事会(FRB)の0.25%利下げ決定は「きわどい判断」だったとし、一段の政策調
整には慎重さが必要というパウエルFRB議長の意見に同意すると述べた。
 バイデン米大統領は21日未明、3月14日までのつなぎ予算案に署名した。年末の
政府機関閉鎖を回避するとともに、今後の歳出に関する判断をトランプ次期政権に先送
りした。

 銀は前週末の海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
【NYプラチナはドル安や金堅調が支援】
 プラチナは前週末の海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米個人消費支出(PCE)価格指数
の伸びが鈍化した。一方、米製造業者による設備投資は、多くの人が予想していたよう
な選挙後の急増は見られないとみられている。1月に就任するトランプ次期米大統領が
実施する経済政策が不透明なことが背景にある。
<今日の予定>
・英国内総生産確報値 2024年7-9月期(国立統計局)
・米消費者信頼感指数 2024年12月(カンファレンスボード)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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