【場況】 金が反落。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目 を買われたが、円高を受けて軟調となった。銀はニューヨーク高を受けて先限が上昇し た。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が100〜36円安、金ミニが 104.0〜65.0円安、ゴールドスポットが269円高、銀が4.0円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万8733枚、金ミニが6179枚、ゴール ドスポットが1733枚、銀が1枚。 【NY金は米国債の利回り低下が支援】 金は米国債の利回り低下が支援要因になった。12月の米消費者物価指数(CPI) は前年比2.9%上昇と前月の2.7%から伸びが加速し、7月以来の大幅な伸びを記 録した。ただコアCPIは前年比3.2%上昇と前月の3.3%上昇から伸びが鈍化し た。米国債の利回りが低下した。米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、12月の 米CPIが物価上昇圧力の緩和継続を示唆したと述べた。米シカゴ地区連銀のグールス ビー総裁は、インフレ率は依然として米連邦準備理事会(FRB)の2%目標に向けて 前進していると確信しており、特に住宅関連インフレの最近の緩和に勇気づけられると 述べた。米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、昨年終盤の米経済活動が小幅から 緩やかなペースで拡大し、雇用もやや増えたとの総括的な見方が示された。 イスラエルとイスラム組織ハマスが、パレスチナ自治区ガザでの停戦で合意した。当 局者によると、合意には当初6週間の停戦やイスラエル軍の段階的撤退、ハマスが拘束 している人質解放などが含まれるもよう。 金先限は夜間取引で1万3651円まで上昇した。円相場は1ドル=155円台後半 の円高に振れた。日銀の利上げ観測も円買い要因となった。銀先限は156.0円に上 昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、米国債の利回り低下を 受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2696.07ドルから、ドル高と なったが、2693ドル台で押し目を買われた。 午前11時現在、金が2696.64ドル、銀は3072セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2682.79ドル、銀が2995セント。 MINKABU PRESS
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