NY原油市況=反落、紅海の航行正常化を期待

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/02     80.40       80.59       77.87       78.68        - 1.36
  2025/03     79.05       79.21       76.93       77.85        - 0.86
  2025/04     77.61       77.70       75.60       76.46        - 0.78
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,371,987             1,907,641    ( + 15,512)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/02     261.72    + 0.37
                            2025/03     256.63    - 0.36
         改質ガソリン       2025/02     212.32    - 3.57
                            2025/03     215.25    - 3.36
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。期近2限月は前営業日比1.36〜0.86ドル
安。その他の限月は0.78〜0.62ドル安。
 イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意が成立したことを受けて、イエメン西部
を支配地域とするアンサール・アッラー(フーシ派)がイスラエルに対する作戦行動の
停止を発表しており、紅海を通過する船舶の航行が正常化すると期待されたことが重
し。イスラエルに虐殺されるパレスチナ人を支援するため、フーシ派はイスラエル本土
のほか、イスラエルに関与する船舶や、イスラエルに兵器を供与する西側の船舶に対す
る攻撃を繰り返してきたが、これがなくなれば紅海を安全に通過することができるよう
になる見通し。ただ、停戦合意後もイスラエル軍はパレスチナ自治区ガザを攻撃してお
り、停戦の行方は不透明。イスラエルのイタマル・ベングビール国家安全保障相は停戦
合意が19日に発効するなら、政権から離脱すると発表している。
 トランプ次期大統領の就任式を来週20日に控えていることは波乱要因。トランプ氏
が発表したように米国がカナダからの輸入品全てに対して25%の関税を賦課すると、
原油価格は上昇する見通し。また、次期大統領はイランに最大限の圧力をかけるとも伝
わっているため、中東情勢は不透明。
 ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事が追加利下げを支持したことは支援要
因。昨日の米消費者物価指数(CPI)を受けて「このようなデータがさらに増えれ
ば、上半期に利下げが行われる可能性がある」、「関税がインフレに大きな影響を与え
るとは思わない」と述べた。
 時間外取引で3月限は売り優勢。通常取引開始後も利益確定の動きが続き、一時
76.93ドルまで下落した。ただ、安値からはやや切り返して引けた。
 改質ガソリンは反落。ヒーティングオイルの当限は続伸したが、2番限以降は反落。
原油安が重しとなった。
今日の材料
・カナダ、対米関税1500億加ドル分を検討=ロイター
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