海外市況サマリー(17日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 2 2,748.7    -2.2  シカゴ大豆  2025/ 3 1,034.00  +15.00
NY銀     2025/ 3 3,114.1   -58.4  シカゴコーン 2025/ 3   484.25   +9.75
NYプラ    2025/ 4   965.5   +17.1  NY原油   2025/ 3    77.39   -0.46
NYパラ    2025/ 3  967.10  +10.20  ドル・円               156.24   +1.06
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。原油は3月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は156円台前半で推移
 NY為替市場の終盤に入って、ドル円は156円台前半と本日高値圏での推移が続い
ている。ドル自体は方向感のない展開となっているが、円安の動きがドル円を押し上げ
ているようだ。米株式市場が大幅高となっているほか、下げて始まった米国債利回りも
前日付近に戻す中、ドル円も買い戻しが優勢となった。
 今週のインフレ指標でFRBの利下げ期待が復活しているが、力強い雇用や底堅い個
人消費から、インフレの先行きについては慎重な見方も根強い。「来月の米CPIも落
ち着いた内容となれば、追加利下げが再び選択肢として浮上する可能性はあるが、現段
階ではそれを確認する必要がある」といった声も聞かれる。
 一方、日銀が来週の決定会合で追加利上げを行うとの見方が強まっている。植田総裁
や氷見野副総裁も講演で利上げを議論すると述べ、それと伴に観測報道も広がってお
り、9人の委員の過半が追加利上げを支持との報道も流れていた。
◎NY貴金属=金が反落、利食い売りで上げ一服
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金2月限は反落。時間外取引では、押し目を買われたが、ドル高に上値を抑えられ
た。欧州時間に入ると、利食い売りなどが出たが、下げ一服となった。日中取引では、
ドル安を受けて買い優勢となった。その後は国際通貨基金(IMF)が世界経済成長見
通しで米経済の予想を上回る成長を示すと、利食い売りが出て上げ一服となった。
 銀3月限は欧州時間の金軟調を受けて売り優勢となると、日中取引でテクニカル要因
の売りが出て軟調となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、ドル高に上値
を抑えられた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、ドル安
や株高を受けて買い優勢となった。
 パラジウム3月限はドル安や株高を受けて買い優勢となった。
◎LME=アルミ・ニッケルが続伸、銅は反落
 アルミ3カ月物は続伸。2631.5ドルで小安く取引を開始した後は押し目を買わ
れたが、ドル高に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、押し目を買われて堅調となっ
た。ニューヨーク時間はドル安や株高を受けて買い優勢となり、昨年11月20日以来
の高値2692ドルを付けた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けてドル
安に振れた。ただ国際通貨基金(IMF)が世界経済成長見通しで米経済の予想を上回
る成長を示すとドル安が一服した。
 銅3カ月物は反落。9232ドルで堅調で取引を開始した後、ドル高に上値を抑えら
れた。欧州時間に入ると、押し目を買われて一段高となり、昨年12月11日以来の高
値9290ドルを付けた。その後はドル安一服を受けて手じまい売りが出ると、テクニ
カル要因の売りを巻き込んで9124ドルまで下落した。2024年の中国の国内総生
産(GDP)が5.0%増と政府目標を達したことなどが支援要因になった。ただトラ
ンプ米大統領の就任式を20日に控えて原油安に振れると、銅に利食い売りが出た。
◎NY原油=続落、大統領就任式や納会を控えて利食い売り優勢
 ニューヨーク原油の2025年3月限は続落。
 ガザの停戦合意が発表されるなか、年明け以降の急伸を受けて、20日のトランプ米
大統領の就任式、21日の2月限納会などを控えて、利食い売りが優勢となり前日同様
軟調な展開となった。ただ下げ幅は大きくなく、高値圏のもみ合いの域を出なかった。
◎シカゴ大豆・コーン=反発、アルゼンチンの作柄悪化報告で
 大豆はアルゼンチン産地全域、ブラジル産地南部での今週末の降雨がまとまったもの
とならず、来週は再び降雨がないと予想されていることで、乾燥による生育悪化懸念が
再び蒸し返された。またブエノスアイレス穀物取引所がリポートで、同国の大豆の作柄
について「劣」以下の割合を21%と発表して、前週の8%から急増していたことも支
援材料となった。
 コーンは今週末の降雨でも、アルゼンチン産地全域、ブラジル産地南部の乾燥懸念は
払しょくできないとの見方が優勢になるなか、ブエノスアイレス穀物取引所がリポート
で同国のコーンの作柄について「劣」以下の割合を14%として、前週の9%から増加
していたことも支援材料となった。
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