NY原油市況=続落、大統領就任式や納会を控えて利食い売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/02     78.75      79.44      77.76      77.88      - 0.80
  2025/03     77.91      78.55      77.14      77.39      - 0.46
  2025/04     76.46      77.08      75.89      76.16      - 0.30
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電            1,442,458             1,863,376   (- 44,265)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/02     262.10    + 0.38
                   2025/03     256.16    - 0.47
改質ガソリン        2025/02     211.22    - 1.10
                   2025/03     214.40    - 0.85

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は続落。期近2限月は前営業日比0.80〜0.46ドル安。その
他の限月は0.30〜0.15ドル安。
 ガザの停戦合意が発表されるなか、年明け以降の急伸を受けて、20日のトランプ米
大統領の就任式、21日の2月限納会などを控えて、利食い売りが優勢となり前日同様
軟調な展開となった。ただロシアに対する追加制裁の発表で同国産石油の供給の受け皿
となってきた中国やインドの需要シフト観測が強いことで下げ幅も大きくなく、高値圏
のもみ合いの域を出なかった。
 3月限はアジアの時間帯の時間外取引では、77ドル台後半から78ドル台前半で堅
調に推移。そのあと欧州の時間帯はおおむね78ドル台前半を維持して、この時付けた
78.55ドルがこの日の高値。そのあと米国の時間帯に入ると78ドル台を割り込
み、後半は77ドル台半ばまで軟化した。

 米ベーカー・フューズによると、米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は478
基と、前週比2基減となった。

 ロイター通信によると、2024年のロシアの石油製品の海上経由の輸出が前年比
9.1%減の1億1370万トンとなった。製油所の稼働率低下、ウクライナによるド
ローン攻撃、欧米の禁輸措置の継続などがその背景という。

 トランプ大統領の就任式を20日に控え、この日ロシアのプーチン大統領とイランの
ペゼシュキアン大統領がモスクワで会談して、両国の「戦略パートナーシップ条約」に
署名した。ただ有事の軍事支援は規定に含まずとしている。
 改質ガソリン、ヒーティングオイル総じて続落。原油の続落におおむね上値が重くな
ったが、ヒーティングオイルの当限は需給ひっ迫を背景に続伸した。
今日の材料
・米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は478基と、前週比2基減=米ベーカー
 ・フューズ。
・2024年のロシアの石油製品の海上経由の輸出が前年比9.1%減の1億1370
 万トン=ロイター通信。
・ロシアとイランが「戦略パートナーシップ条約」に署名。

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