●週間見通し穀物、アルゼンチン干ばつで押し目買い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は底固く推移した。アルゼンチンの干ばつ懸念が根強く、押し目買い優勢の地合
が続いている。産地では降雨も報告されているが、生産環境を安定化させるには不十分
との見方が強い。今後の生産高見通し引き下げのリスクが下値を支えている。特にトウ
モロコシ相場の地合の強さが目立った。1月20日にトランプ米政権が始動したが、特
に通商リスクを高めていくような動きがみられなかったこともポジティブ。
 今週も底固い展開が続こう。マーケットの関心はアルゼンチンの天候に集中している
が、干ばつによる不作への警戒感は強い。散発的な降雨が続く見通しだが、生産環境を
安定化させるには、すでに遅過ぎるとの見方も強い。急ピッチな上昇で農家売りも拡大
しているが、価格鎮静化を促すには不十分との見方が維持されよう。トウモロコシは
500セントの節目を試す見通し。引き続き米中間の通商リスクを高めるような動きに
は注意が必要。
 予想レンジは、トウモロコシが475〜500セント、大豆が1030〜1080セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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