●週間見通し金、FOMC注意も安全資産の買い優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は底固い展開になった。トランプ米政権が始動したが、安全資産としての買いが
優勢だった。通商リスクを一気に高めていくような動きは見られず投資家のリスク選好
性は高まったが、同時に先行き不透明感から安全資産によるヘッジニーズも高まった。
米金利、ドルの値動きが総じて限定されたことをもあり、もっぱら安全資産としての買
いで2700ドル台前半から同後半まで値上がりする展開になった。
 今週も安全資産としての買いが優勢の地合が想定される。トランプ大統領がどのよう
な発言を行うのか読みづらく、緊張状態が維持されよう。マーケット環境の急変に備え
て、安全資産を買う動きが続く見通し。1月28〜29日に米連邦公開市場委員会(F
OMC)が開催されるが、追加利下げは見送られる見通し。今後の金融政策環境につい
て、明確な見通しが示されることはないだろう。31日に12月PCEデフレーターが
発表されるが、市場予想通りであれば大きな変動は想定されていない。サプライズの有
無にだけ注目すれば十分だろう。
 予想レンジは2750〜2820ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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