−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 4 2,766.2 -40.4 シカゴ大豆 2025/ 3 1,045.00 -10.75 NY銀 2025/ 3 3,041.4 -77.1 シカゴコーン 2025/ 3 482.00 -4.50 NYプラ 2025/ 4 960.1 -12.0 NY原油 2025/ 3 73.17 -1.49 NYパラ 2025/ 3 973.00 -36.70 ドル・円 154.59 -1.41 *ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。金は4月限に変更。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は欧州時間に153.70円まで下落後、154円台半ばに戻す ドル円は海外市場に入って売りが強まり、欧州時間に153.70円まで下落。ドル 売りに加え、円高の動きがドル円を押し下げた。27日の米株式市場が不安定になって おり、リスク回避の円高が出ている格好。 米株式市場がIT・ハイテク株中心に売りが広がっている。中国の新興企業ディープ シーク社が先週、オープンAIの技術と競合可能とする最新AIモデルを発表。同モデ ルが最先端の半導体を搭載していなくても実行可能で、コスト効率が良いとの観測が広 がった。これまでのエヌビディア<NVDA>を含むハイテク企業の優位性に疑念が生じる 可能性が広がっている。今週は大手IT・ハイテク企業の決算も控えており、市場では 警戒感が広がっているようだ。 今週はFOMCが予定されている。政策変更はないと見られており、いつも通りにパ ウエル議長の会見に注目が集まりそうだ。昨年末のFOMCで委員の金利見通し(ドッ ト・プロット)は今年2回の利下げだった。しかし、その後に発表された米雇用統計が 強い内容だったことで、一部からは年内の追加利下げを疑問視する声も出ている。イン フレ指標が落ち着いた内容だったことから、利下げなしへの過度な観測は緩んでいる が、パウエル議長が何らかのヒントを示すか注目される。 ◎NY貴金属=軒並み下落、予想以上の米新築住宅販売で ニューヨーク金、銀は急反落。 金2月限は急反落。時間外取引では、トランプ米大統領がコロンビアに対する関税を 発表し、リスク回避の動きとなったことを受けて売り優勢となった。コロンビアが米国 に合意し、関税は回避されたが、株安を受けて軟調となった。欧州時間に入ると、ドル 安を受けて押し目を買われた。日中取引では、予想以上の米新築住宅販売を受けて戻り を売られた。 銀3月限は予想以上の米新築住宅販売や金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続落。 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、米国の関税に対する懸念によるリスク回避 の動きを受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて下げ一服となっ た。日中取引では、予想以上の米新築住宅販売や金軟調を受けて戻りを売られた。 パラジウム3月限は予想以上の米新築住宅販売や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢 となった。 ◎LME=全面安、米株の不安定な動きを受けリスク回避の動きが広がる アルミ3カ月物は反落。2631ドルで小安く取引を開始した後、2638.50ド ルまで値を伸ばしたが、早々に値位置を落とした。欧州の時間帯を終えるまで2620 ドルを下値支持線とするもちあいとなったが米国の時間帯は米株式市場でナスダック市 場の軟調を受けて下値模索に転じ、一時1月15日以来の低水準となる2591.50 ドルの安値を付けた。安値で買い戻す動きが見られ、2600ドル台を回復したが、軟 調に引けた。 銅3カ月物は大幅反落。9230ドルと軟調で取引を開始した後に9267ドルまで 値を切り上げる場面も見られたが勢いは続かずアジア株の軟化に伴って値位置を落とし た。欧州の時間帯を終えるまで9100ドル台後半で高下していたが、米国の時間帯を 迎えると更に軟化。米株式市場がAI、ハイテク関連株中心に不安定な値動きとなった ことが嫌気され、リスク回避の動き広がった。終盤に1月13日以来の低水準となる 9077ドルの安値に到達。安値で買い戻されたものの181ドルの下げ幅を記録する 大幅安で終了。 ◎NY原油=下落、ディープシーク・ショックで ニューヨーク原油の2025年3月限は下落。 中国の新興企業ディープシークが開発したAIが無料で提供が開始され、米株式市場 に売りが強まったことがリスク資産の一角である原油相場も圧迫した。チャットGPT など米企業が開発してきたAIと比較してディープシークのAIが高性能であるうえ、 かなりわずかな投資で開発されたことから、株高のエンジンとなっていたAI関連銘柄 が淘汰の波にさらされ、米株価指数を圧迫している。 ◎シカゴ大豆・コーン=共に続落、アルゼンチンの輸出増観測やリスク回避から 大豆は続落。引き続きアルゼンチンで1月27日〜6月30日の間、輸出関税の引き 下げられることよる同国からの供給増加観測が重石となるなか、米農務省(USDA) 発表の週間輸出検証高が前週を下回ったうえ、米株式市場でナスダック市場が急落が警 戒され、リスク回避の動きが広がり売り優勢で運ばれた。 コーンは続落。米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を下回る弱気な内 容だったことや前週末のアルゼンチンでの降雨に加え、米株式市場の不安定な足取りを 受けたリスク回避の動きが波及し売り優勢となった。 MINKABU PRESS
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