NYプラチナ市況=続伸、予想以下の米GDPなどで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   979.3     1028.6       978.9      1027.0    + 49.7
         (25/ 7)   989.8    1037.2       989.8      1035.8    + 48.4
 パラジウム  (25/ 3)   978.00    1023.00      978.00     1009.60   + 34.00
         (25/ 6)   996.50    1033.50      991.50     1020.90   + 33.60
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          41,864         23,498        74,218       (-  1,887)
 パラジウム          4,579          4,219        17,104       (+     71)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,882.13  + 168.61
     前日  155.34/36   1.0410/12   ・ナスダック         19,681.75  +  49.43
     本日  154.27/29   1.0407/09   ・10年米国債利回り      4.51  -   0.04
・NY原油  (25/ 3)   72.73 + 0.11  ・SPDR保有金残高    865.34  +   4.30
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが47.3〜50.1ドル
高、中心限月の4月限が49.7ドル高、パラジウムが33.60〜34.00ドル
高、中心限月の3月限は34.00ドル高。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、買い戻されて堅調となった。欧州時間に入
ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しなどを受けて買い優勢となった。日中取
引では、予想以下の米国内総生産(GDP)や金堅調を受けて買い優勢となった。
 パラジウム3月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を978.9〜1002.9ドルのレンジで推移し、前
日比23.6ドル高の1000.9ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、買い戻さ
れて堅調となった。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しなどを
受けて買い優勢となった。
 日中取引では、予想以下の米国内総生産(GDP)や金堅調を受けて買い優勢となっ
た。その後は、テクニカル要因の買いが入って上値を伸ばし、昨年10月31日以来の
高値1028.6ドルを付けた。
 第4四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.3%増とな
った。前四半期の3.1%増から減速し、市場予想の2.6%増を下回った。一方、欧
州中央銀行(ECB)は、主要政策金利の0.25%引き下げを決定した。利下げは4
会合連続で、昨年6月以降で5回目。
 パラジウム3月限は、時間外取引を978.00〜1003.50ドルのレンジで推
移し、前日比26.40ドル高の1002.00ドルとなった。3月限は高寄りしたの
ち、買いが続かず、上げ一服となった。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の
利下げ見通しなどを受けて買い優勢となった。
 日中取引では、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。買い一巡後は
ドル安一服に上値を抑えられたが、1003.50ドルで押し目を買われると、一段高
となり、1023.00ドルまで上昇した。
 29日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの39万1028
オンス、パラジウムは同変わらずの3万8531オンス。
今日の材料
・南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)の金融政策委員会(MPC)は、政策金
利のレポ金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて7.50%とした。3回連続
の利下げとなる。不透明な世界情勢をにらみ、貿易戦争の潜在的影響についての議論に
時間をかけた。
・第4四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比横ばいだった。個人消費
が低迷した。景気の回復が一段と遅れるとの懸念が強まっている。市場予想は0.1%
増だった。ドイツ経済が2年連続でマイナス成長となったことが響いた。
・欧州中央銀行(ECB)は、主要政策金利の0.25%引き下げを決定した。利下げ
は4会合連続で、昨年6月以降で5回目。インフレ低下プロセスは「オントラック」と
指摘し、持続的なインフレよりも経済成長の低迷の方が大きく懸念される中、一段の金
融緩和の可能性を排除しなかった。
・第4四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.3%増とな
った。前四半期の3.1%増から減速し、市場予想の2.6%増を下回った。米ボーイ
ングのストライキの影響で企業の設備投資が落ち込んだほか、企業在庫の伸び鈍化も影
響した。
・米新規失業保険申請件数は前週比1万6000件減の20万7000件だった。予想
以上に減少し、就職の機会が減る反面、一時解雇(レイオフ)が低水準にとどまってい
ることを示唆した。
・12月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比5.5%低下の74.2となった。4カ
月連続の上昇が止まった。住宅ローン金利の上昇で住宅購入が困難となり、価格の高い
北東部と西部での低下が目立った。
MINKABU PRESS
更新:指定倉庫在庫を更新しました。

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。