【場況】 金が続伸。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安を受けて上値を伸ばし たが、ドル建て現物相場の軟調を受けて上げ一服となった。銀は先限が金堅調につれ高 となった。 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が11〜91円高、金ミニが23.0〜 78.0円高、ゴールドスポットが418円高、銀が1.1円高。 午前11時1分現在の出来高は、金が2万6669枚、金ミニが9479枚、ゴール ドスポットが3025枚、銀が2枚。 【週明けの金現物はドル高が圧迫】 金は米政権の関税発動に対する懸念が支援要因になった。トランプ米大統領は、カナ ダとメキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の追加関税をそれぞれ 賦課する大統領令に署名した。カナダのトルドー首相は米国の製品に25%の関税を賦 課する方針を発表した。メキシコのシェインバウム大統領も経済相に対米報復関税を含 む対応計画の開始を指示した。週明けはドル高に振れたことが圧迫要因になったが、貿 易摩擦に対する懸念から、金に逃避買いが入ると下支えになるとみられる。 12月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.6%上昇し、伸びは前月の 2.4%から加速し、事前予想と一致した。個人消費支出は前月比0.7%増。前月分 は当初発表の0.4%増から0.6%増に上方改定された。米連邦準備理事会(FR B)は利下げ再開を急がないとみられている。 金先限は上場来高値1万4064円を付けた。円安が支援要因になった。円相場は1 ドル=155円台後半の円安に振れた。銀先限は156.7円まで上昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場では、米政権の関税発動に対する 懸念を受けて史上最高値を更新したのち、米国債の利回り上昇を受けて上げ一服となっ た。アジア市場では、朝方の2791.20ドルから、米国の関税発動によるドル高を 受けて売り優勢となった。 午前11時現在、金が2781.40ドル、銀は3093セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2794.40ドル、銀が3146セント。 MINKABU PRESS
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