NYプラチナ市況=反落、米国の関税発動やドル高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)  1045.1     1046.7       996.6      1002.5    - 41.2
         (25/ 7)  1047.0    1048.0      1006.8      1013.0    - 38.7
 パラジウム  (25/ 3)  1067.50    1074.50     1022.50     1045.10   - 26.70
         (25/ 6)  1078.00    1080.50     1043.00     1057.10   - 25.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          47,268         39,153        73,522       (-  1,764)
 パラジウム          8,639          7,816        16,936       (-      1)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,421.91  - 122.75
     前日  155.14/16   1.0366/68   ・ナスダック         19,391.96  - 235.48
     本日  154.70/72   1.0294/96   ・10年米国債利回り      4.54  -   0.00
・NY原油  (25/ 3)   73.16 + 0.63  ・SPDR保有金残高    864.77  +   0.58
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比はプラチナが41.4〜37.3ドル
安、中心限月の4月限が41.2ドル安、パラジウムが27.70〜25.70ドル
安、中心限月の3月限は26.70ドル安。
 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、米国の関税発動やドル高を受けて売り優勢
となった。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て軟調となった。日中取引では、メキ
シコの関税発動の1カ月延期が発表されたが、反応は限られた。
 パラジウム3月限は米国の関税発動やドル高を受けて売り優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を1011.0〜1046.7ドルのレンジで推移し、
前日比23.6ドル安の1020.1ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、米国の
関税発動やドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て
軟調となった。
 日中取引では、戻りを売られると、時間外取引の安値を割り込み、996.6ドルま
で下落した。その後は、メキシコの関税発動の1カ月延期が発表されたが、反応は限ら
れた。
 トランプ米大統領は1日、カナダとメキシコに25%、中国に10%の関税を課す大
統領令に署名した。ドル高に振れ、プラチナの圧迫要因になった。中国が貿易交渉の姿
勢を示したことに加え、メキシコのシェインバウム大統領が関税発動の1カ月延期を発
表したが、手じまい売りが続いた。
 パラジウム3月限は、時間外取引を1042.00〜1074.50ドルのレンジで
推移し、前日比1.30ドル安の1070.50ドルとなった。3月限は安寄りしたの
ち、米国の関税発動やドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻さ
れて下げ一服となった。
 日中取引では、戻りを売られると、時間外取引の安値を割り込み、1022.50ド
ルまで下落した。その後は、メキシコのシェインバウム大統領が関税発動の1カ月延期
を発表したことを受けて下げ一服となった。
 31日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比643オンス増の41万
6665オンス、パラジウムは同1万1280オンス増の4万9811オンス。
今日の材料
・トランプ米大統領は1日、カナダとメキシコに25%、中国に10%の関税を課す大
統領令に署名。メキシコとカナダは報復関税を課すと表明した。
・1月のユーロ圏消費者物価指数(EU基準=HICP)速報値は前年比2.5%上昇
で、市場予想および前月の2.4%上昇をわずかに上回った。エネルギー価格が押し上
げ要因となった。
・1月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は46.6
で、前月の45.1から上昇した。速報値の46.1からも上方修正された。生産や新
規受注の減少が和らぎ安定化の兆しが出た。
・JPモルガンなど主要証券会社は、トランプ米大統領のカナダとメキシコに対する関
税措置が長期化すれば、両国が景気後退に陥る可能性があると警告した。
・トランプ米大統領は、メキシコに対する関税の発動を1カ月見送り、両国間の「合
意」に向け交渉を続けると発表した。
・12月の米建設支出は年率換算で前月比0.5%増加した。一戸建て住宅建設の増加
を背景に市場予想の0.2%増を上回る伸びを示した。ただ、住宅ローン金利が高水準
にある中、今後の住宅建設の伸びは抑制される可能性がある。
・1月の米ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.9だった。2024年
12月の49.2から上昇し、22年9月以来の高水準となった。市場予想は49.8
だった。
・米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、トランプ政権が発表した新たな関税措置がイ
ンフレ圧力を高める恐れがあるとし、連邦準備理事会(FRB)は足元利下げを急ぐ必
要はないという見解を示した。
・トランプ米大統領は、財務省と商務省に政府系ファンドの設立を命じる大統領令に署
名し、同ファンドが中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を買収
する可能性があると述べた。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、関税措置や他の政策を巡る不確実性が
高まっていることで連邦準備理事会(FRB)の経済予測が難しくなっているとし、追
加利下げに関して慎重な姿勢を取ることが適切になるとの考えを示した。
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