ゴム市況=軒並み下落、対中関税発動を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                RSS3                       TSR20
   2025/02      2025/07       2026/01        2025/03        2026/02
 387.2  - 4.6   382.7  - 8.3   388.0  - 3.0    307.0 - 3.0    307.0  - 3.0
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    上海ゴム   休場
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【市況】
 ゴムRSS3号は、軒並み下落。寄り付きでは、メキシコ、カナダへの追加関税発動
は延期になったものの、依然として不透明感が強いうえ、夜間取引の下げ幅を大きかっ
たことから買いがやや優勢となり、夜間取引の下げ幅をやや縮小した。中盤に入ると、
米国の対中追加関税の発動を控えて、様子見気分が強まり、小動きとなった。だが、対
中追加関税が発動されると、下げ幅を拡大させた。TSR20は、出来ず。
 大引けのRSS3号は、前営業日比8.8〜3.0円安。活発限月の7月限は同8.
3円安の382.7円、期先26年1月限は同3.0円安の388.0円、総出来高は
595枚。TSR20は全限が同3.0円安。

【対中関税発動】
 米国の対中追加関税(10%)が、米東部時間4日午前0時1分(日本時間午後2時
1分)に発動された。これを受けて、中国政府は、米国から輸入される液化天然ガスや
石炭などに最大15%の追加関税を課すことを明らかにした。米中貿易摩擦がヒートア
ップしてきた。
 今日のJPXゴムRSS3号は、これを受けて下げ幅を拡大させた。世界最大の天然
ゴム消費国である。同国経済の減速は、天然ゴム需要に大きな影響を及ぼす。明日か
ら、上海ゴム市場が再開されるが、米中の貿易摩擦を受けて、軟化する可能性があると
みる。
【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は、対中関税の発動を受
けて売りが先行し、2.7〜2.2セント安。
 上海ゴム市場は、春節のため休場。取引再開は2月5日の予定。

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