ＮＹ原油市況＝反落も、米国によるイラン制裁の立て直しを意識

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ニューヨーク原油（ＮＹＭＥＸ）
              始　値    　高　値　　　安　値　　　帳入値　　　前日比
  2025/03     72.35       73.35       70.67       72.70        - 0.46
  2025/04     71.79       72.87       70.25       72.34        - 0.05
  2025/05     71.23       72.28       69.80       71.87        + 0.23
　　推定出来高      　　前日出来高　　　　　　前日取組高　（前々日比）
     未入電              1,409,307             1,776,211    ( - 34,094)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 帳入値　　前日比
      ヒーティングオイル    2025/03     242.98    - 3.33
                            2025/04     237.94    - 1.76
         改質ガソリン       2025/03     209.90    - 1.87
                            2025/04     232.78    + 0.14
注：４本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
　　ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
　　値および安値と市況内の相場表の４本値は異なります。
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　ニューヨーク原油の期近２限月は反落。期近２限月は前営業日比０．４６〜
０．０５ドル安。その他の限月は０．２３〜０．５７ドル高。
　トランプ米政権による対中関税が発動した一方、中国政府が報復措置として米国から
輸入する石炭や液化天然ガス（ＬＮＧ）などに最大１５％の追加関税を課すと発表した
ことから、世界経済の悪化懸念が強まった。トランプ米大統領はドル建て取引を敬遠す
るＢＲＩＣＳ諸国を強く威嚇しており、ＢＲＩＣＳの要である中国との対立が強まるリ
スクがある。中国はドル建て取引を減らすだけでなく、米国債の処分を続けている。
　ただ、トランプ米大統領が核兵器の保有に向けて前進しているイランに対して、大統
領覚書で最大限の経済的圧力をかけるよう米財務長官に命令したことから、安値から大
きく切り返して引けた。トランプ米政権はイランの核兵器保有阻止のため、イランの石
油輸出ゼロに向けて厳しい措置を再構築する方針。
　トランプ米大統領は、イランは核兵器保有にかなり迫っている、イランは核兵器保有
することはできないと述べた。イスラエルのネタニヤフ首相との会談に先立って、イラ
ンを敵視する態度を明らかにした格好。トランプ米大統領は、パレスチナ人はガザ地区
を去る以外に選択肢はないとも語っている
　時間外取引で３月限は下落し、通常取引序盤には７０．６７ドルまで一段安となっ
た。その後、買い戻しが強まると一時７３．３５までプラス転換したが、プラス圏を維
持できず押し戻されて引けた。
　改質ガソリンは当限を除いて続伸。ヒーティングオイルの期近は反落した。春先から
の需要期を見据えつつ、ガソリンは堅調だった。
今日の材料
・もしイランが報復し私を殺そうとしたらイランは壊滅する＝トランプ米大統領
・プーチン大統領とトランプ米大統領の会談に向けた調整は前進していない＝露大統領
府
・サウジとＵＡＥ、米露首脳会談の場所を提供することを検討＝報道
MINKABU PRESS

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