【場況】 金が反落。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目 を買われたが、円高を受けて軟調となった。銀の商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が59〜27円安、金ミニが47.5〜 29.0円安、ゴールドスポットが353円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万5468枚、金ミニが6147枚、ゴール ドスポットが1856枚、銀が0枚。 【NY金は一代高値更新が続く】 金は米中の貿易戦争に対する懸念や米ISM非製造業総合指数の低下が支援要因にな った。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席の会談が予定されているが、関税発動 で米中の貿易戦争に対する懸念が強い。一方、1月の全米雇用報告によると、民間部門 雇用者数は18万3000人増加した。市場予想は15万人増だった。1月の米ISM 非製造業総合指数は52.8と、前月の54.0から低下した。市場予想の54.3か ら予想外に低下した。 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、連邦準備理事会(FRB)は年内に一段 の利下げを実施する方向に傾いていると述べると同時に、トランプ政権の関税、移民、 規制などの施策を巡る不確実性を正確に理解する必要があるとの考えを示した。 ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のゴールド・ディマンド・トレンズによ ると、2024年の金需要は前年比1%増の4974.5トンとなった。投資需要が同 25%増の1179.5トンとなった。中央銀行の金買いは同1%減の1044.6ト ンとなった。 金先限は夜間取引で1万4070円まで下落した。円高が圧迫要因になった。円相場 は1ドル=151円台後半まで円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、小幅高。きのうの海外市場では、米中の貿易戦争に対する 懸念や米ISM非製造業総合指数の低下を受けて史上最高値を更新した。アジア市場で は、朝方の2868.45ドルから、2870ドル台で上げ一服となったが、ドル安 が下支えになった。 午前11時現在、金が2870.77ドル、銀は3237セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2860.60ドル、銀が3230セント。 MINKABU PRESS
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