ゴム市況=総じて軟調、米中貿易戦争の懸念や円高を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                RSS3                       TSR20
   2025/02      2025/07       2026/01        2025/03        2026/02
 377.4  + 1.6   374.5  + 0.4   380.0  - 3.0    300.0 + 4.0   300.0  + 4.0
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    上海ゴム  5月限   17,270  + 185元 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて軟調。寄り付きでは、上海夜間が小動きとなったものの、
米中貿易戦争の懸念から、地合いを緩める限月が目立った。中盤に入ると、日中取引の
上海ゴムが堅調に推移したことから、買いが先行する場面があった。だが、ドル・円が
一時1ドル=151円台後半の円高に振れたことから、一部限月はマイナスサイドに振
れた。その後は、新規材料難の中、もみ合いに終始した。TSR20は、出来ず。

 大引けのRSS3号は、前営業日比3.0円安〜1.7円高。活発限月の7月限は同
0.4円高の374.5円、期先26年1月限は同3.0円安の380.0円、総出来
高は509枚。TSR20は同4.0〜5.0円高。

【産地価格は下落】
 産地タイの天然ゴム価格は、軟調な展開が続いている。2月6日のタイ南部の天然ゴ
ム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比1.72バーツ安の8
1.47バーツが提示されている。ソンクラのタイオファーは、1月17日に87.7
1バーツまで水準を引き上げたが、その後、徐々に水準を引き下げている。
 米中貿易戦争の懸念が強まる中、報復合戦による景気の減速が意識されているよう
だ。なお、産地はこれから4月下旬にかけてウィンタリング(落葉期=減産期)に入る
ことから、供給は減少傾向になる。
【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は3月限のみ約定し、1.2セント高。TSR
20は、午前中から買いが先行し、午後は一段高となり、3.0〜3.9セント高で推
移している。
 上海ゴムは、上伸。中心限月の5月限は、夜間取引では、小じっかりと推移し、前営
業日比25元高の1万7110元で取引を終えた。日中取引に入ると、ジリ高調の展開
となり、一時1万7335元まで水準を引き上げた。

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