NYプラチナ市況=反落、利食い売りが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)  1018.4     1029.4      1010.6      1022.3    -  3.5
         (25/ 7)  1027.6    1037.0      1020.0      1030.9    -  3.0
 パラジウム  (25/ 3)  1019.50    1024.00      989.50      994.00   - 25.20
         (25/ 6)  1030.50    1036.50     1007.00     1011.00   - 22.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          23,485         25,919        74,884       (+  1,647)
 パラジウム          5,532          5,928        17,586       (+    418)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,747.63  - 125.65
     前日  152.70/72   1.0404/06   ・ナスダック         19,791.99  +  99.66
     本日  151.52/54   1.0388/90   ・10年米国債利回り      4.43  +   0.02
・NY原油  (25/ 3)   70.61 - 0.42  ・SPDR保有金残高    864.19  +   1.14
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比はプラチナが3.6〜1.9ドル安、中
心限月の4月限が3.5ドル安、パラジウムが25.20〜22.10ドル安、中心限
月の3月限は25.20ドル安。
 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、押し目を買われたが、ドル安一服に上値を
抑えられた。欧州時間に入ると、ドル高が圧迫要因になったが、押し目は買われた。日
中取引では、一段高となったが、金軟調を受けて戻りを売られた。その後はドル安を受
けて下げ一服となった。
 パラジウム3月限は欧州時間のドル高や日中取引の他の貴金属の軟調を受けて売り優
勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を1010.6〜1024.8ドルのレンジで推移し、
前日比5.6ドル安の1020.2ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、押し目を
買われたが、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、ドル高が圧迫要因に
なったが、押し目は買われた。
 日中取引では一段高となり、1029.4ドルまで上昇したのち、ポンド安による金
軟調を受けて戻りを売られた。その後は1012.4ドルで下げ止まると、ドル安を受
けて値を戻した。
 イングランド銀行は、政策金利を0.25%ポイント引き下げ4.50%とした。2
委員が0.5%の利下げを主張したが、インフレ高進が見込まれ、世界経済の不確実性
に直面する中、今後の利下げには「慎重になる」とした。一方、米新規失業保険申請件
数は前週比1万1000件増の21万9000件だった。緩やかに増加し、労働市場の
状況が徐々に緩和しているとの見方と整合的だが、失業者にとっての就職機会は少なく
なってきている。
 パラジウム3月限は、時間外取引を1002.00〜1024.00ドルのレンジで
推移し、前日比11.20ドル安の1008.00ドルとなった。3月限は高寄りした
のち、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、ドル高を受けて売り優勢と
なった。
 日中取引では、他の貴金属の軟調につれ安となった。売り一巡後はドル安が下支えに
なったが、戻りを売られると、989.50ドルまで下落した。
 5日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比4万5403オンス増の46
万2068オンス、パラジウムは同変わらずの4万9811オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は、ユーロ圏のインフレ率が低下し、
金利はさらに低下する余地があると述べた。ただ米中貿易戦争によりユーロ圏が悪影響
を受ける可能性があると指摘した。
・12月の独鉱工業受注(季節・日数調整済み)は前月比6.9%増加した。航空機、
船舶、列車、軍用車など大型受注が急増した。市場予想は2.0%増だった。
・1月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は48.1で、前月の53.3から低
下し、好不況の分かれ目である50を約1年ぶりに下回った。
・イングランド銀行は、政策金利を0.25%ポイント引き下げ4.50%とした。2
委員が0.5%の利下げを主張したが、インフレ高進が見込まれ、世界経済の不確実性
に直面する中、今後の利下げには「慎重になる」とした。
・米新規失業保険申請件数は前週比1万1000件増の21万9000件だった。緩や
かに増加し、労働市場の状況が徐々に緩和しているとの見方と整合的だが、失業者にと
っての就職機会は少なくなってきている。市場予想は21万3000件だった。
・第4四半期の米非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比1.2%上昇
と、市場予想の1.4%上昇を下回った。第4四半期は予想以上に伸びが鈍化し、短期
的なインフレ見通しにとって好ましくない兆候を示唆した。
・トランプ米大統領がパレスチナ自治区ガザを「長期所有」すると発言したことに対
し、一部のアラブ系・イスラム系米国人の間で反発が広がっている。ただ、中東の恒久
的な和平実現に向けてトランプ氏が最善の選択肢との見方も後退していない。
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