LME市況=銅・アルミは反落、トランプ関税や中国の対米報復関税が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,647.66  -   17.01     2,644.00  -   14.50
    アルミ合金      2,188.75  -    1.25     2,085.00       0.00
     銅         9,239.16  -   90.85     9,358.00  -   89.50
    ニッケル      15,312.94  +   15.19    15,538.00  +   16.00
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 アルミ3カ月物は反落。前日終値と同値の2658.50ドルで取引を開始。アジア
の時間帯序盤に2668ドルの高値を付ける場面も見られたが、トランプ米大統領によ
る鉄鋼・アルミの輸入関税引き上げや中国による対米報復関税を受けた需要不安から値
を落とし、欧州時間の終盤に2640ドル台前半まで軟化した。米国時間に2631.
50ドルの安値まで下落した。買い戻す動きも見られたが戻り待ちの売りに頭押され、
2650ドルを割り込んで小幅安で終了。
 銅3カ月物は反落。9437ドルで軟調に寄り付いた。寄り付き直後に9447ドル
まで値を切り上げたが、その後は米国の時間帯にかけて下値を探る足取りを展開。トラ
ンプ米大統領による鉄鋼・アルミニウムの輸入関税25%の引き上げや中国による対米
報復関税を受けて非鉄貴金属の需要不安の高まりを受けて売り優勢となった。その後の
米国時間は9360ドルを抵抗線とする安もちあいとなった後、9315ドルの安値を
記録。引けにかけて値位置を切り上げながらも軟調地合いを脱することなく低迷が続
き、90ドル近い下落で引けた。
 ニッケル3カ月物は小反発。1万5505ドルで軟調で取引を開始。銅、アルミの軟
調な足取りに追随し、1万5250ドルまで値を落とした。ただ米国の時間帯を迎える
と今月5日以来の安値となる1万5250ドルまで値を落とした後、買い戻す動きが広
がり、プラスサイドに転じて終えた。
今日の材料
・11日のアジア太平洋株式市場はまちまち。中国、香港、シンガポール、インド株
 は反落。韓国、台湾、タイ、豪州株は反発。
・中国上海総合指数は4.11ポイント安の3318.06(−0.12%)。
・欧州株は上昇。英FTは石油のシェルが上昇し、相場を押し上げた。米国の新たな関
 税措置を巡る不安が根強く、上値は重かった。独DAXはテクノロジー株中心に買い
 注文が優勢となった。
・ドルはまちまち。ドル円は1ドル=152円台半ばまで上昇し、堅調。ユーロドルは1
 ユーロ=1.0381ドルまで上昇。1.0400ドルが抵抗線となり、今月7日の高値1.0412
 ドルを試すまで上昇に至らずも堅調。
・米国株はまちまち。ニューヨークダウが123.24ドル高で続伸、ナスダック指数は
 70.41ポイント安で反落。日本時間の午前6時5分時点での暫定値。
・ニューヨーク貴金属は総じて反落。ニューヨーク原油は続伸。
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