金・銀午前=金は続伸、現物高や円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続伸。ドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、
ドル建て現物相場が軟調となったが、円安を受けて押し目を買われた。銀は先限が下落
した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が153〜188円高、金ミニが
143.0〜221.5円高、ゴールドスポットが616円高、銀が2.2円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が5万5001枚、金ミニが1万6597枚、ゴ
ールドスポットが4087枚、銀が2枚。
【NY金は一代高値更新が続く】
 金はパレスチナ自治区ガザの停戦合意破棄に対する懸念を受けて一代高値を更新した
のち、利食い売りが出て上げ一服となった。イスラム組織ハマスはイスラエルが停戦合
意に違反しているとして、人質の解放を延期した。トランプ米大統領は、ハマスが15
日の正午までに人質を全員解放しなければ、停戦合意は破棄され地獄を見ることになる
と警告した。またイスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスが15日正午までに人質を解
放しなければ、ガザ停戦は終了し、イスラエル軍はハマスが敗北するまで攻撃を再開す
ると述べた。ネタニヤフ首相の最後通告を受けて、ハマスは停戦への誓約を新たにする
声明を発表し、イスラエルが停戦を危険にさらしていると非難した。ガザ停戦の行方を
確認したい。
 トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムに対する関税を25%へ大幅に引き上げ、主
要供給国であるカナダ、メキシコ、ブラジルなどへの適用除外措置と無関税枠を撤回し
たことに対し、各国から反発する声が上がっており、貿易戦争に対する懸念が下支えに
なった。
 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、上院銀行委員会で証言し、利下げを
急ぐ必要はないと再表明した。経済は「総じて堅調」で失業率は低く、インフレはFR
Bの目標である2%を依然上回っていると述べた。
 金先限は祝日取引で上場来高値1万4379円を付けた。ドル建て現物相場が史上最
高値を更新したことや円安が支援要因になった。円相場は1ドル=153円台前半の円
安に振れた。銀先限は154.0円に下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、手じまい売り一巡後は米国
の関税に対する懸念やドル安を受けて押し目を買われた。アジア市場では、朝方の
2899.74ドルから、ドル高を受けて軟調となった。
 午前11時現在、金が2893.05ドル、銀は3176セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2885.89ドル、銀が3200セント。

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