ゴム市況=軒並み安、ただし上海高や円安を好感し下げ幅は縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                RSS3                       TSR20
   2025/02      2025/07       2026/01        2025/03        2026/02
 371.2  - 2.3  368.1  - 0.6   379.0  - 0.2    302.0 + 6.0   302.0  + 6.0
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    上海ゴム  5月限   17,645  + 160元 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は、軒並み安。序盤は、最近の弱地合いを継続し、売り物がちの展開
となった。ただ、中盤に入ると、ドル・円が1ドル=153円台後半の円安に振れたこ
とや日中取引の上海ゴムが下げプラスサイドに転じたことから下げ幅を縮小させる限月
が目立った。終盤も買い優勢で推移したが、プラスサイドで引けることは出来なかっ
た。TSR20は、出来ず。

 大引けのRSS3号は、前営業日比5.0〜0.2円安。活発限月の7月限は同
0.6円安の368.1円、期先26年1月限は同0.2円安の379.0円、総出来
高は1474枚。TSR20は全限が同6.0円高。

【タイオファーは80バーツ割れ】
 産地タイの天然ゴム価格は、軟調な展開が続いている。2月11日のタイ南部の天然
ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比0.58バーツ安の
79.97バーツが提示されている。ソンクラのタイオファーは、1月17日に87.
71バーツまで水準を引き上げたが、その後、徐々に水準を引き下げている。ソンクラ
のタイオファーが80バーツを割り込んだのは、1月10日以来のこと。
 産地では、ウィンタリング(落葉期=減産期)が迫っているが、いまのところ産地サ
イドから価格上昇はみられない。米中通商問題の緊迫化から、景気減速懸念が広がり、
産地での買い付けも鈍くなっているようだ。
【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は午前中から買いが先行
し、午後になると一段高となり、1.3〜2.9セント高。
 上海ゴムは、総じて堅調。中心限月の5月限は、夜間取引では売り優勢となり、前営
業日比60元安の1万7425元で取引を終えた。日中取引に入ると、地合いを引き締
め、中盤にプラスサイドに浮上すると、終盤には1万7705元まで水準を引き上げる
場面があった。

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