NY金・銀市況=金が反発、インフレ懸念が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 4)  2928.8     2958.3      2925.8      2945.4     + 16.7
          (25/ 6)  2957.2     2986.3      2953.4      2973.2     + 16.8
   銀     (25/ 3)  3271.0     3299.5      3245.5      3272.6     -  5.9
         (25/ 5)  3302.0     3331.5      3277.5      3304.0     -  5.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           181,355       209,194       528,051        (-    668)
  銀           66,434        79,517       165,339        (+  1,088)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,711.43  + 342.87
     前日  154.42/44   1.0391/93   ・ナスダック         19,945.64  + 295.69
     本日  152.74/76   1.0461/63   ・10年米国債利回り      4.53  -   0.10
・NY原油  (25/ 3)   71.29 - 0.08  ・SPDR保有金残高    866.50  -   5.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反発、銀は反落。前日比は金が14.6〜16.9ドル高、中心限
月の4月限が16.7ドル高、銀が5.9〜2.4セント安、中心限月の3月限は
5.9セント安。
 金4月限は反発。時間外取引では、インフレ懸念などを受けて押し目を買われた。欧
州時間に入ると、上げ一服となったが、押し目は買われた。日中取引では、米新規失業
保険申請件数で労働市場の安定が示されたが、インフレ懸念を受けて押し目を買われ
た。
 銀3月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になった。
 ニューヨーク金4月限は反発。時間外取引では2925.8〜2950.3ドルのレ
ンジで推移、前日比17.8ドル高の2946.5ドルとなった。4月限は高寄りした
のち、インフレ懸念などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、上げ一服とな
ったが、押し目は買われた。
 日中取引では、米新規失業保険申請件数で労働市場の安定が示されたことを受けて
2932.7ドルまで下落した。その後はインフレ懸念を受けて押し目を買われると、
時間外取引の高値を突破し、2958.3ドルまで上昇した。
た。
 米新規失業保険申請件数は前週比7000件減の21万3000件だった。市場予想
は21万5000件だった。2月初めの労働市場が安定していたことを示唆した。1月
の米卸売物価指数(PPI)は前年比3.5%上昇した。伸びは前月の3.3%から加
速し、予想の3.2%も上回った。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退し
たが、インフレ懸念が金の支援要因になった。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で3266.5〜3298.0セントのレンジ
で推移し、前日比2.5セント高の3281.0セントとなった。3月限は安寄りした
のち、ドル安を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一服
となった。
 日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて売り優勢とな
り、3245.5セントまで下落した。その後は、ドル高一服を受けて押し目を買わ
れ、3299.5セントまで戻した。
 2月12日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比60万1511オンス増の
3705万5805オンス、銀は353万9324オンス増の3億7584万3953
オンス。

今日の材料
・ドイツ経済省は月報で、年初から目立った景気の回復が見られないと指摘した。「内
需と外需の低迷が続き、米国の貿易政策など、国内と地政学のリスクが拡大する中、年
初から目立った景気回復の兆しは依然見られない」と指摘。
・12月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比1.1%低下した。市場予想(0.6%低
下)を上回るマイナスとなり、鉱工業部門の2年にわたる低迷が終息に程遠いことが示
された。
・1月の米卸売物価指数(PPI)は前年比3.5%上昇した。伸びは前月の3.3%
から加速し、予想の3.2%も上回った。インフレ加速が裏付けられたことで、連邦準
備理事会(FRB)は下半期まで利下げを見送るとの見方が強まる可能性がある。
・米新規失業保険申請件数は前週比7000件減の21万3000件だった。市場予想
は21万5000件だった。2月初めの労働市場が安定していたことを示唆した。
・イエメンの親イラン武装組織フーシ派の指導者、アブドルマリク・フーシ氏は、米国
とイスラエルがパレスチナ自治区ガザ住民の強制移住に踏み切れば、フーシ派は直ちに
軍事行動に出ると表明した。
・トランプ米大統領は、相互関税に関する措置に署名した。
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