貴金属は、総じて続落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢となろう。銀 はドル建て現物相場の上昇を受けて小幅高となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプ ラチナがドル建て現物相場の下落と円高を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は3.59ドル高の 2898.60ドル、銀が21セント高の3235セント、プラチナが6.20ドル安 の980.10ドル、パラジウムは3.97ドル安の974.32ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.47/49円で、前営業日の 大引け時点から0.23円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万4189円前後、銀は157.0円前後、プラチナ は4700円前後、パラジウムは4800円前後。 【金は安値拾いの買いが下支え】 金はきのうの海外市場では、安値拾いの買いが入って小幅高となった。 金は安値拾いの買いが下支えになった。トランプ米政権のロシア・ウクライナ担当特 使を務めるケロッグ氏は、主権国家であるウクライナのゼレンスキー大統領に和平合意 を押し付ける者は誰もいないと言明した。ルビオ米国務長官を含む米政府高官らは18 日にサウジアラビアでロシアのラブロフ外相らと会談し、関係修復やウクライナ戦争終 結に向けた協議の可能性について話し合う見通し。 イスラム組織ハマスは、イスラエルとの戦争終結後にパレスチナ自治区ガザの統治を やめる意向を示唆した。トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使は、イスラエルとパ レスチナのイスラム組織ハマスによる停戦合意の第2段階に関する協議が今週再開され ると述べた。 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は米経済の現状について楽観的な見方を 示し、現時点で金利政策を変更する理由はないと述べた。米連邦準備理事会(FRB) のボウマン理事は、利下げ再開にはインフレ率が今年さらに低下するとの確信が強まる ことが必要との認識を示した。トランプ政権の貿易政策の影響を巡る不確実性を踏まえ た。 銀はきのうの海外市場では、金堅調につれ高となった。 【NYプラチナは戻りを売られる】 プラチナはきのうの海外市場では、戻りを売られて軟調となった。 プラチナは戻りを売られた。金堅調が下支え要因だが、トランプ米大統領が自動車関 税を4月2日に発動させる方針であることが圧迫要因になった。各国との交渉で相互関 税の行方を確認したい。 <今日の予定> ・キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行) ・英雇用統計 2025年1月(国立統計局) ・独景況感指数 2025年2月(ZEW) ・米製造業景況指数 2025年2月(ニューヨーク連銀) ・対米証券投資 2024年12月(財務省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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