NY金・銀市況=金は地政学リスクくすぶり反騰、14日の下げ幅上回る上昇

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 4)  2895.1     2956.5      2887.6      2949.0     + 48.3
          (25/ 6)  2922.0     2984.0      2916.7      2976.8     + 48.5
   銀     (25/ 3)  3268.0     3347.5      3246.0      3337.3     + 51.8
         (25/ 5)  3299.5     3377.5      3279.0      3367.3     + 49.6
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           217,010       247,066       522,932        (-  7,361)
  銀           85,533       128,233       169,483        (+    429)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,556.34  +  10.26
     前日  152.28/30   1.0493/95   ・ナスダック         20,041.26  +  14.49
     本日  152.12/14   1.0447/49   ・10年米国債利回り     4.56   +   0.08
・NY原油  (25/ 4)   71.83 +1.12   ・SPDR保有金残高    863.06  -   1.14
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金は大幅反発、銀は続伸。前日比は金が47.8〜48.8ドル高、銀
は50.1〜51.8セント高。
 金4月限は反騰。時間外取引では、アジア時間から買い優勢。欧州時間に入り、一段
高となり、30ドル超の上げ幅を維持して推移。日中取引では、さらに上げ幅を拡大の
動きとなった。14日の下げ幅を取り戻す動きとなり、買い戻しの動きが膨らみ、踏み
上げ相場もようとなった。米10年債利回りが上昇、ドル堅調となり、金市況にとって
は逆風の環境となったが、地合いは緩むことなく推移。ロシア・ウクライナの戦争終結
に向けて米国・ロシアの外相が率いる代表団がサウジアラビアで協議を行ったが、ウク
ライナ側からの反発が強く、米国・ロシアの首脳会議の日程が決まらず、地政学リスク
がくすぶり金買いに繋がった。中盤でいったん上げ幅を縮小も後半は再上昇となり、
14日の下げ幅を上回る反発で引けた。
 銀3月限は続伸。アジア時間の時間外取引の後半から買い優勢となり、欧州時間に入
ってからも13セント超の上げ幅を維持して堅調に推移。日中取引開始後は金が一段高
となったことから上げ幅を拡大し、3300セント台で上値を伸ばした。

今日の材料
・18日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・中国上海総合指数は反落、31.34ポイント安の3324.49ポイント。
・欧州株はまちまち。英FTは英賃金上昇の加速を示す指標を受けて英中銀による追加
 利下げ観測が後退し、売り注文が優勢。独DAXは金融株や工業株が堅調。
・ロシア・ウクライナの戦争終結に向けた米露外相を中心とする協議開始。ウクライ
 ナの反発により停戦に向けた話し合いが難航。
・2月のニューヨーク連銀製造業景気指数 結果 5.7 予想 -1.8 前回 -12.6
・ドルは下値堅く堅調。ドル円はニューヨーク時間の中盤に1ドル=151.50円台に
 下落したが、安値を離れ、152円水準でニューヨーク時間の大方の取引を終了。ユー
 ロドルは今月13日以来の安値となる1ユーロ=1.0432ドルまで下落。戻りは限定的。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。