有賀泰夫の有望株リサーチ

配信元:株探
著者:Kabutan
●クスリアオキ <3549> 
―品揃え充実の調剤併設店が好調―

 先日、日経新聞に「ドラッグストア、小売りの主役」という記事が掲載された。

 食品や日用品が安く手に入り、しかも調剤薬局まで併設している店舗もあるのがドラッグストア 。品揃えが充実し、しかも安いということで、消費者から支持されて出店数が急増している、という内容だった。

 当コラムでは繰り返し、総合スーパーの人気が低迷し、コンビニやドラッグストア、食品スーパー、そして専門店に売上をどんどん取られていると述べてきた。

そのうえで、推奨銘柄を総合スーパーの売り上げを奪う、そのような業態から選んできた。

それぞれの業態で、もっとも最近取り上げた銘柄が、食品スーパーではベルク <9974> (2017年04月27日掲載)、専門店ではニトリホールディングス <9843> (2016年12月29日掲載)であり、それぞれ株価はその後大きく上昇している。

 また、ドラッグストアではウエルシアホールディングス <3141> (2017年03月28日掲載)がある。

 ウエルシアは3月末の推奨で、すでに直近高値まで30%以上の上昇となっている。そのため、ドラッグストア内では突出した上昇率となっており、現時点のPERも28倍台とやや高めである。

 ドラッグストアは2~3年前に都市型を中心にインバウンド需要を取り込み活況であったが、マツモトキヨシなど都市型ドラッグは厳しい状況にある。

 そこで、ウエルシア同様、日用品、化粧品、薬品+食品+調剤薬局で成長しているクスリのアオキホールディングス <3549> が注目される。

 ウエルシア同様、既存店が好調でありながら、PERは21倍台とウエルシアを下回っている。

(7月11日 記)

有賀泰夫(ありがやすお)
H&Lリサーチ代表。新日本証券(現みずほ証券)に入社後、アナリストとしてクレディ・リヨネ証券に転職。現三菱UFJモルガンスタンレー証券を経て、09年4月に独立して、H&Lリサーチを設立。ファンド向けアドバイスなどを行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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