NYプラチナ市況=反発、ドル安が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   990.1      999.6       986.0       997.2    + 11.0
         (25/ 7)   999.4    1009.2       996.5      1006.9    + 10.8
 パラジウム  (25/ 3)   990.50    1010.50      985.50     1008.20   + 17.70
         (25/ 6)  1003.00    1018.50      995.50     1016.00   + 16.30
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          18,690         29,854        88,288       (+     18)
 パラジウム          8,489          7,446        19,817       (-    494)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,176.65  - 450.94
     前日  151.47/49   1.0424/26   ・ナスダック         19,962.36  -  93.89
     本日  149.65/67   1.0502/04   ・10年米国債利回り      4.50  -   0.04
・NY原油  (25/ 4)   72.48 + 0.38  ・SPDR保有金残高    877.98  +   8.04
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比はプラチナが8.9〜11.2ドル高、
中心限月の4月限が11.0ドル高、パラジウムが16.00〜17.70ドル高、中
心限月の3月限は17.70ドル高。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、米大統領の関税発言もドル安を受けて押し
目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、金軟調
につれ安となったが、ドル安を受けて地合いを引き締めた。
 パラジウム3月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を986.0〜999.0ドルのレンジで推移し、前日
比11.6ドル高の997.8ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、、米大統領の
関税発言もドル安を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調と
なった。
 日中取引では、999.6ドルまで上昇したのち、金軟調を受けて戻りを売られ、
991.5ドルまで下落した。その後は、ドル安を受けて地合いを引き締めると、
999.4ドルまで上昇した。
 トランプ米大統領の関税発言もドル安に振れたことが支援要因になった。2月の米フ
ィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は18.1となった。前月から26.2ポイン
ト低下し、低下幅は約5年ぶりの大きさとなった。
 パラジウム3月限は、時間外取引を985.50〜1009.00ドルのレンジで推
移し、前日比15.00ドル高の1005.50ドルとなった。3月限は変わらずで寄
り付いたのち、ドル安を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻されて上
値を伸ばした。
 日中取引では、他の貴金属の軟調を受けて1001.50ドルまで下落したのち、ド
ル安を受けて押し目を買われ、1010.5ドルまで上昇した。
 19日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比3万2151オンス増の
51万4009オンス、パラジウムは同変わらずの7万6197オンス。
今日の材料
・米新規失業保険申請件数は前週比5000件増の21万9000件だった。緩やかな
増加にとどまり、労働市場が引き続き堅調であることを示唆した。
・2月の米フィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は18.1となった。前月から
26.2ポイント低下し、低下幅は約5年ぶりの大きさとなった。原材料価格が約2年
半ぶりの高水準を付け、投入価格が急騰したことが響いた。
・欧州中央銀行(ECB)は、一部の労働者が仕事量の減少に直面し、失業を恐れて過
剰に貯蓄する傾向がみられ、これが消費抑制につながっている可能性があるとの調査結
果をブログに投稿した。
・アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領は、ルビオ米国務長官とアブダビで
会談し、UAEはパレスチナ人を移住させる提案を拒否すると伝えた。
・ベッセント米財務長官は、ウクライナ紛争終結に向けた協議でロシアが前向きな姿勢
を示せば、米国の対ロシア制裁が緩和される可能性があることを示唆した。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、トランプ米大統領が表明している広範な関
税措置の導入で新型コロナウイルス禍で発生したような供給ショックが引き起こされれ
ば、インフレが悪化する可能性をやや懸念していると述べた。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、トランプ米大統領の貿易・移民政策を
巡り広範な不確実性が依然として存在するものの、連邦準備理事会(FRB)は年内に
計50ベーシスポイント(bp)の利下げを実施できるとの見方を示した。
・米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、このところの経済指標でインフレ期待の
上昇傾向が示されているとし、景気停滞と物価上昇が同時に起きるスタグフレーション
に米経済が陥るリスクを指摘した。
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