●短期見通し穀物、コーンは需給引き締まりでじり高=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、アルゼンチンの乾燥傾向、良好な輸出環境を背景に、高値圏での取
引が続いている。エタノール需要の拡大期待も強い。500セント台に乗せたことで、
チャート環境も良好。2月の米農務省(USDA)需給報告を手掛かりとした上昇は見
送られたが、需給は引き締まっていることもポジティブ。高値ボックスから上振れ打診
の局面に移行しつつある。500セント台前半の確立が打診されよう。ただし、価格上
昇による農家売りには要注意。2025年の作付面積拡大観測もネガティブ。
 大豆は、ボックス気味の相場展開だが、押し目買い優勢の展開になろう。米中通商問
題が警戒されるが、直ちにリスクオフ化に向かうような動きは確認できない。アルゼン
チンの干ばつが警戒される一方、ブラジルは豊作環境にある。急伸の必要は乏しいが、
下値は固い。1000セント水準でサポートされるが、1100セント台乗せを試すに
はエネルギー不足か。トウモロコシとは異なり、大豆は輸出も低迷している。大豆はボ
ックス気味の展開に留まる見通し。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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