とうもろこし週間展望=期近5月限が乱高下も他限月出合いなし、玉整理続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [2月24日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    2月17日〜2月21日
            始 値  高 値     安 値         終 値   前週末比
<東 京> 先限  42,000   42,000(17)   42,000 (17)   42,000    ±0
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<シカゴ>20日終値 前週末比  |<週間統計データ>  (2月13日まで)
   25/3  498.00  +1.75      |週間輸出検証高:161 万1,469トン
   25/5  512.75  +4.00       |週間輸出成約高:21日に発表予定
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 150.46円  前週末比 2.03円の円高
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 【前週のレビュー】とうもろこしは、新甫発会後も新規売買見送られ、小口の玉整理
が進行する。シカゴコーンはアルゼンチン産地の天候が、まだ数週間は材料視されそう
だ。3月限も今月中に500セント乗せは有りそうだとした。
【とうもろこしは総取組高は102枚に減少、期中以降は商い成立しにくい】
 とうもろこしは、14日に25年3月限が納会となり、一段と取組高が減少するな
か、17日以降、商いが成立したのは期近5月限のみ。2番限以降は出合いがなく、商
い成立はなかった。
 1番限に回った期近5月限は1月17日以来の安値となる3万8900円まで下落し
たが、4万1260円まで反騰する乱高下となった。ただ他限月への影響はまったくな
かった。
 20日時点の総取組高は102枚。そのうち、92枚が期近5、7月限で占められて
いる。今後も小口の手じまい売買が進み、流動性の低下はさらに進むとみられる、新甫
発会となった26年3月限の取組高がゼロ状態。他の期中先限の取組高は1ケタにとど
まり、商いが成立しにくい環境。
【シカゴコーンは堅調、世界コーン生産見通し下方修正】
 シカゴコーンは堅調に推移した。引き続きアルゼンチン産地の降雨不足が支援材料と
なり、期近3月限は18日の取引で500セント台に乗せた。同限月としては、昨年5
月28日以来の500セント乗せとなった。18、19日の2日間、504セント台を
つけたが、19日は価格上昇による需要減少が利食い売りの口実となり、反落となっ
た。押し目買いの動きが旺盛で20日は買いが先行し、498セントで引けた。
 国際穀物理事会(IGC)は24/25年度、世界コーン生産量予測を300万トン
下方修正し、12億1600万トンと発表した。アルゼンチン産コーンの乾燥による生
産引き下げが背景。
 500セント台を回復場面では利食い売りが予想され、500セント超え水準での売
りを吸収する強材料があるかの見極めが必要だ。
 今月27、28日にUSDA主催の農業アウトルック・フォーラムの開催される。コ
ーンは大豆との比価で割高感があるため今春の米コーン作付面積は拡大予想との指摘も
あり、アウトルック・フォーラムでどのような予想が出るかが注目される。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
24日 ●国民の祝日
    独景況感指数 2025年2月(ifo)
    ユーロ圏消費者物価指数 2025年1月確報(EUROSTAT)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
25日 独国内総生産 2024年10-12月期確報(連邦統計庁)
    米ケース・シラー住宅価格指数 2024年12月(S&P)
    米消費者信頼感指数 2025年2月(カンファレンスボード)
26日 米新築住宅販売 2025年1月(商務省)
27日 米国内総生産 2024年10-12月期改定値(商務省)
    米耐久財受注 2025年1月速報値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売仮契約指数 2025年1月(全米不動産協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
    米国農業アウトルックフォーラム(USDA、28日まで)
28日 鉱工業生産指数 2025年1月速報(経済産業省)
    小売業販売額 2025年1月速報(経済産業省)
    独雇用統計 2025年2月(連邦雇用庁)
    独消費者物価指数 2025年2月速報(連邦統計庁)
    米個人所得・支出 2025年1月(商務省)
    シカゴ購買部協会景気指数 2025年2月(シカゴ購買部協会)
    建玉明細報告(CFTC)

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